1月7日から三日間、東京ビッグサイトで開催予定だった「TEJ東京商談会/トラベルフェスタ」の中止が決定した。ジャパン・ツーリズム・アワードの表彰式も同様に中止となる。
新年を迎えたが、新型コロナウイルス感染症拡大は依然として落ち着く様子がない。菅総理大臣は、1都3県の知事より緊急事態宣言の発出要請がなされるなか、首都圏の1都3県を対象に緊急事態宣言を出すことを7日に決める方針を自民党の役員会で、明らかにしている。
政府はイベント開催に関しても厳格な基準の確認を求めており、開催に対し現在よりも厳しい基準が課されることが予想されるとし、日本観光振興協会、日本旅行業協会(JATA)、日本政府観光局(JNTO)は、状況を総合的に判断し「TEJ東京商談会/トラベルフェスタ」を中止すると発表した。感染症対策を充分に行い、安全を確保したうえでの開催を目指し準備を進めてきたが、中止は止むを得ないという判断なのだろう。
7日にも発令されると見られている、首都圏に向けた緊急事態宣言。まだ詳細は明らかになっていないものの、様々なイベントが延期・中止となっている。
今年度は初めてのディズニーシーでの成人式の開催を予定していた浦安市は、令和2年度浦安市成人式を従来予定されていた1月11日から、3月7日に延期すると発表した。NHKの報道によると、東京都23区の自治体のうち5日午後4時半の時点で、「およそ65%にあたる15の区が会場に新成人を集める従来のやり方での成人式の中止を決めた」ことがわかっている。中には、インターネットやケーブルテレビでお祝いの様子を放送することにした自治体もあるようだ。
先日、キャンペーンの延期が発表されたGo To トラベルは、この緊急事態宣言を受け運営にどう影響するのか、まだ不透明なままだ。各自治体や事業者、そして旅行客が安心してしかるべき行動が取れるよう、政府の迅速な発表が待たれる。