北海道の大自然に囲まれた星野リゾート リゾナーレトマムは、夏休み期間に「酪農 Academy ~夏休みの自由研究~」を開催する。このプログラムは、2024年7月20日から8月31日までの期間、北海道のファームで酪農や牛、乳製品について学ぶ機会となる。
「ファーム星野」では、2019年より循環型農業プロジェクトを展開し、約30頭の牛を飼育し、生乳を乳製品に加工する生産活動にも着手している。ここでは、リゾートの運営で生じた資源を農産物の生産活動に生かし、訪れた人々に再び食事や体験プログラムを提供している。
「酪農 Academy」は、事前学習から始まる。ファーム星野のスタッフが作成したオリジナルの「モーモーワークシート」をダウンロードして、旅行の出発前から楽しい準備を始めることができる。イラストや情報を通じて、旅行前から学ぶ気持ちを高められる。
そして、当日はファーム星野のスタッフによる3つのステップで構成される野外学習が行われる。事前レクチャーでは、牛の生態やリゾートでの資源循環について解説があり、その後は牛を移動させるミッション「牛追い」や牛舎での搾乳体験が行われる。参加者は自ら考え、行動しながら試行錯誤する力を養うことができる。
野外学習の後は、トマム牛乳を使ったミルクパン作りが行われる。家族で楽しむパン作り体験は、食べる喜びと共に農業の大切さを理解する絶好の機会である。翌日には、ほんのりと甘い香りが漂う、ほかほかのパンが完成する。パンはファームエリアに移動して食べることができ、家族でピクニックを楽しみながら、前日に学んだことや気づきを話し合うこともできる。
このプログラムは星野リゾートの取り組みとして、循環型農業プロジェクトを通じた資源循環を実現し、持続可能な観光を提供することを目指している。さらに、SDGsに貢献する取り組みとして位置付けられ、目標12「つくる責任つかう責任」や目標4「質の高い教育をみんなに」に寄与している。
参加対象は小学生1年生から小学6年生までであり、家族での参加も可能である。予約は公式サイトで受け付けており、定員に達する前に申し込むことがおすすめだ。(動物の体調や天候によって内容が変更される場合がある。)