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【取材】伊豆「赤沢迎賓館」が再開業 伝統美と癒やしの宿として新装

静岡県伊東市・赤沢温泉郷の宿泊施設「赤沢迎賓館」が、改修工事を終えて2025年9月25日に営業を再開した。

日本建築の伝統美を生かした館内は、網代編みの天井や聚楽壁など、職人の技が随所に光る落ち着いた空間。全15室すべてに露天風呂を備え、伊豆の海洋深層水を使った湯を楽しめる。地元の食材を用いた日本料理や、タラソテラピーを取り入れたスパ、自然に囲まれたバレルサウナなど、滞在を豊かにする施設も充実。上質な静けさの中で、伊豆ならではの癒やしを味わえる宿となっている。

本記事では、「赤沢迎賓館」再開業について、運営を担うカトープレジャーグループに取材を行った。

▷公式HP:https://www.izuakazawa.jp/geihinkan/

―――改修工事を経て再開業されましたが、今回特に力を入れられたポイントや新たに加わった特徴をお聞かせください。

2009年の開業当初から受け継がれてきた、日本建築の美しい意匠はそのままに、より快適にお過ごしいただける施設へと生まれ変わりました。

浴槽や寝具といったハード面の快適性向上だけでなく、より伊豆の土地の魅力をご堪能いただけるよう、日本料理は地の食材や魅力を映した表現を取り入れました。季節ごとの味わいを五感で感じていただけるようご用意しております。

―――日本建築の伝統美を活かした館内デザインについて、設計・意匠面で大切にされたこだわりをお教えいただけますか。

館内には、網代編みの天井や聚楽の塗り壁といった伝統的な意匠をはじめ、確かな素材と職人の技に裏打ちされたアートの数々が館内を彩っております。

中でも印象的なのが、ロビーの壁一面を彩る燻銀研出しの作品「海の波と雁の群れ」です。日本の自然美を象徴するこの作品が、訪れる方を静かに迎える空間となっています。

―――「赤沢迎賓館」では、露天風呂から日本庭園や自然を望める設えが特徴ですが、その景観や空間設計で特に大切にされた点をお聞かせください

▲客室露天風呂

建物の外側には常緑樹を中心とした深い緑が広がり、館内から望む建物の内側には枯山水や日本庭園など、四季折々の美しい景観が楽しめるよう設計されています。どちらの眺めも、日本建築の趣と調和するよう丁寧に構成されています。

▲大浴場

また、赤沢迎賓館の大浴場や全客室の露天風呂では、伊豆の水深800メートルから汲み上げた海洋深層水を使用しています。プライベートな空間で外気浴を楽しみながら、心身ともに癒される特別な湯浴みをご体感いただけます。

―――赤沢迎賓館での滞在は、建築・客室・庭園・料理など様々な要素が組み合わさって成り立っていますが、その中で特にお料理を通じて大切にされていることをお聞かせください。

▲夕食

伊豆の海が育む新鮮な海の幸や、地元の厳選素材をふんだんに使い、四季折々の味覚をお楽しみいただけるよう心がけています。

器や盛り付けも施設のコンセプトと調和するように工夫し、日本の四季の移ろいと恵みを感じていただけるように仕立てました。特に魚介を使った料理では、旬の旨味や繊細な余韻を最大限に引き出すことを大切にしています。

▲お造り「海華の恵み」

レストランはすべて個室でご用意しており、庭園を望むお席を中心に、落ち着いた空間で贅沢なひとときをお過ごしいただけます。

―――最後に今後の「赤沢迎賓館」や赤沢温泉郷全体の発展に向けて、どのような取り組みやビジョンを描いていらっしゃるかお聞かせください。

▲赤沢温泉ホテル

▲赤沢日帰り温泉館(2025年12月リニューアルオープン)

赤沢温泉郷の敷地内には既存の宿泊施設や温泉施設に加え、さらなる施設拡充やアクティビティエリアの追加開発が可能なスペースが広がっております。既存施設のリニューアルや、新たなコンテンツの導入を進め、施設の再生を通じて地域創生に寄与するとともに新たな価値を提供する複合リゾート施設を目指してまいります。

これからも地域の魅力を大切にしつつ、国内外のお客様に「日本ならではの癒しとおもてなし」を感じていただける場所として、赤沢温泉郷全体の価値向上に努めてまいります。

■施設概要

施設名称:赤沢迎賓館
住所:〒413-0232 静岡県伊東市八幡野1754-114-3
電話番号:0557-53-4890(予約センター)
施設:全15室(内、1室は離れ特別室)
宿泊料金:104,500円~(2名1室利用時、2食付、税サ込)
公式HP:https://www.izuakazawa.jp/geihinkan/
Instagram:https://www.instagram.com/akazawa_geihinkan?igsh=ZzNscW83eXdtbnZs

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