東北の古都、平泉町はコロナ禍を乗り越え、再び賑わいを見せる。奥州平泉温泉 そば庵 しづか亭はその中心として、観光客を迎え入れる一方、地域の高齢化に対応する介護の場としても存在する。そば庵 しづか亭は、SDGsの取り組みを8つのテーマとして策定し、それぞれに短期・中長期のアクションを設定したことを発表した。具体的な取り組みの一部として、ユニバーサルデザインの部屋や自家菜園の「たゆたう」が挙げられる。
これらの取り組みは、SDGsの理念「誰ひとり取り残さない」を体現するものであり、利用者にもその一部を理解してもらえるよう、「宣言書」を作成し公表した。
具体的な内容としては、食に関して、自家菜園からの100%自給を実現。季節ごとの野菜を提供し、余剰分は直売や加工品、規格外品は染物の原料としての活用を行っている。地産地消の精神からGHGの削減も意識している。
アメニティの選択では、プラスチックの削減を前面に出している。サービスの質を保ちつつ、環境への負荷を考慮した選択を進めている。
ユニバーサルデザインの部屋は、以前からの取り組みだが、さらなる改善を進めている。スロープ付きの新大浴場や食の配慮、快適なテーブル席などの施設が整えられている。
雇用面では、介護や菜園スタッフとしての雇用を増やし、定年後の活躍の場やライフバランスを考慮した働き方を提供している。
これらの多角的な取り組みをもって、そば庵 しづか亭はSDGsの達成を目指している。宿泊者にもその理念を理解してもらい、一緒に取り組むことを期待している。
以上、奥州平泉温泉 そば庵 しづか亭の新たな取り組みを紹介した。今後もその活動に注目していきたい。