全館で使用するトイレットペーパーを再生紙に切り替える取り組みを行なってきた静岡県の下田東急ホテルが 10 月から、トイレットペーパーの包装紙を下田市のゆるキャラ「ぺるりん」のデザインに変更する。利用するゲストに、下田の魅力に触れてもらい、環境活動に賛同してもらうことが目的だ。
近年では、連泊の際のリネン類の取り替え頻度を減らすホテルが増えたり、「星のや」が国内全 6 施設にてウォータージャグを設置し、ペットボトル入りウォーターの提供を終了したりするなど、環境保護への取り組みを活発化させるホテルが増えている。
SDGs 推進の取り組みの一環として、使用するトイレットペーパーを再生紙に切り替えてきた下田東急ホテル。
不要な紙を安易に捨てること、大切な森林資源を無駄にすることにつながるとして、下田東急ホテルでは、2022 年 4 月より静岡県富士市のコアレックスグループの協力のもと、古紙リサイクルの取り組みを開始している。
同ホテルではまず、ホテルの日常業務で発生するオフィスペーパーなどの雑紙を回収し、再生紙として還元するという活動を始めた。また、ホテル全室で社会福祉法人ふじのやま 富士市立くすの木学園で製品化した、古紙再生トイレットペーパーを利用しており、同ホテルの活動は環境保護だけでなく、障がい者支援にもつながっている。下田東急ホテルは古紙再生トイレットペーパーは、これまでホテルで使用してきた製品より紙の白さや高級感で劣るのは否めないとしつつも、確かな品質のやさしい肌触り品だとしている。