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サムスンがホテルのスタッフ向けのスマートウォッチ「ALICE」を発表ー業務の効率化、ホスピタリティの向上も

韓国サムスンが、ホテルの客室係やメンテナンスなどのスタッフ向けにスマートウォッチ「ALICE」を発表、6月18日-21日、米テキサス州のヒューストンで開かれたホスピタリティー産業の技術見本市「HITEC 2018」にてお披露目となった。

スマートウォッチでホテルスタッフの業務を効率化
サムスンは6月14日、ホテルのスタッフがハンズフリーで業務命令に対応できるスマートウォッチ・ソリューションの「ALICE」を発表した。同商品は、6月18日-21日、米テキサス州のヒューストンで開かれたホスピタリティー産業の技術見本市「HITEC 2018」にて初のお披露目となりデモンストレーションされた。
ALICEはサムスンのスマートウォッチ「Gear S3」を活用したホテルオペレーション用のプラットフォームで、ホテルの客室係やメンテナンススタッフらの利用を想定している。
サムスンは既に、カリフォルニア州ビバリーヒルズのラグジュアリーホテルの「Viceroy L’Ermitage Beverly Hills」と提携を結び、このシステムを今夏から運用を開始する予定で、同ホテルの運営元のViceroy系列の他の宿泊施設にも導入される予定だ。

タスクのリアクション・タイムが大幅に向上

同システムでは、宿泊客がタオルの配送やトイレの故障、荷物搬送などの要望やトラブルが発生した際に、対応部門のスタッフがスマートウォッチがバイブレーションすることでアラートを受け取る。スタッフは、スマートウォッチから対応すべきタスクを認知して対応することが可能になり、他のスタッフが現在対応中であるかどうかも把握することができる。マネージャーはサービスが完了するまでリアルタイムにタスクを追跡することも可能である。これにより、ホテルのサービスオペレーションが効率化し、顧客の要望に迅速に対応することでサービスの向上が期待できる。

サムスン・エレクトロニクス・アメリカのB2Bモバイル・プロダクト・マーケティング部門の副代表であるEric McCarty氏は、
「ホテルではスタッフは機動的であり、耐久性の高いハンズフリーなツールを必要としている。サムスン独自のセキュリティの仕組みであるKnoxを備えた端末を用い、ホテル業界の固有のビジネスニーズにマッチするプラットフォームを提供したい。」と述べた。

サムスンの提供するALICEのハンズフリー・ソリューションは近くの宿泊客に目を配りながら両手でタスクを処理する必要があるホテルスタッフにとって最適であり、例としては、両手で修理作業を行うメンテナンス・スタッフやトレーを運ぶルーム・サービス、清掃などで電話にすぐに出れない環境にあるスタッフが腕につけたウェアラブル端末で指示を確認することで、運んでいる最中の機器や荷物の落下などのリスクも減らすこともできる。

ホスピタリティーの向上も
同システムの導入により、スタッフの業務が効率化し、顧客の要望に素早く応えられるようになるとともに、従来の無線でのやり取りにより生じていたスタッフ間の音声でのやり取りによる騒音を減らすことやウェアラブル端末とすることでスタッフが顧客とのアイ・コンタクトを保つことでホスピタリティーの向上をはかることも期待されている。
最新の技術革新を応用することにより、ホテル業界にも従来のサービスを一変させる様々なソリューションが登場している。

出典:サムスン

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