ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受け、滋賀県長浜市の旅館がロシア人とロシアの同盟国であるベラルーシの人の宿泊を拒否するとホームページ(HP)に一時記載していたことが12日、分かった。
同旅館は、ロシアの侵攻直後の2月26日付でHPに「ロシア人とベラルーシ人の今後一切の宿泊受け入れを停止します」「ロシアが侵略を止め謝罪を表明すればお客様の受け入れを再検討します」などと記載したという。
旅館業法第5条の規定により、旅館業の営業者は旅館業法の定める場合及び旅館業法に基づく条例の定める場合を除き宿泊を拒むことを禁止されている。記載に気付いた同県長浜保健所が、旅館業法に抵触する恐れがあるとして、今月11日に削除を要請した。
県からの行政指導を受けた旅館側はHP上の記載を削除し、「戦争反対という思いから取った行動だったが、企業としての認識不足を痛感している」と謝罪。その間ロシア人らからの予約はなく、実際に拒否したケースは発生していないという。