ことしの 5 月に開業 10 周年を迎えるパレスホテルが、館外に初めての常設店舗となる「パレスホテル東京スイーツブティック」を、伊勢丹新宿本館に出店する。
新型コロナウイルス感染症拡大により、インバウンド需要がほぼ消滅し、国内の旅行需要も波がある状況が続いている。これまでとは大きく状況が異なる中、ホテルはサテライトオフィスとしての利用や、客室での食事プラン、日帰りプランなどを柔軟に展開してきた。パレスホテルも、世界的な観光業の危機的状況に、迅速に対応してきたホテルの 1 つだ。
株式会社パレスホテル（東京都千代田区丸の内1-1-1）は旗艦ホテルである「パレスホテル東京」のペストリーショップ、スイーツ&デリ にて、ホテルメイドのスイーツやデリ商品を販売してきた。コロナ禍により客足が遠のく中、2020 年 12 月には外販事業課を立ち上げ、オンラインショップでの販売や百貨店、商業施設での催事出店などに力を入れてきたという。ホテルで焼いたパンを毎月届ける「パン定期便」や、カスタムできるチョコレートなど多様なメニューを展開し、2021 年にはオンラインショップ売上が前年対比で約 2 倍の増収となった。
パレスホテルは 2022 年 3 月 23 日に、伊勢丹新宿店本館地下 1 階に「パレスホテル東京スイーツブティック」をオープンする。これまでも期間限定ストアの出店はあったが、ホテル館外での常設店舗の出店は今回が初めてだ。
「パレスホテル東京スイーツブティック」では、パレスホテル東京で販売される人気商品に加え、伊勢丹新宿店限定の商品も販売される。上質な食体験を提供することで、新たな顧客との出会いを創出する狙い。株式会社パレスホテルは、今後も外販事業をさらに強化していく予定だ。