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静岡県の宿泊施設と「おてつたび」の新たな取り組み:人手不足の解消を目指して

(出典:おてつたび

2023年、新型コロナウイルスの影響で一時的に減少していた旅行需要は回復の兆しを見せている。観光庁の宿泊旅行統計調査によれば、2023年6月の全国の延べ宿泊者数は前年同月比33.7%増の4,533万人泊となり、2019年同月と比較してわずか1.1%の減少である。しかしながら、静岡県における2023年6月の延べ宿泊者数は、前年同月比で16.5%増の134万人泊であり、2019年同月との比較では20.1%もの減少である。この大きな差異の原因の一つとして、静岡県の宿泊施設の人手不足が指摘されている。予約数の増加にもかかわらず、部屋を提供できないなど、適切なサービスの提供が難しくなっているのである。

こうした背景を受け、静岡県は「おてつたび」というマッチングサイトを運営する株式会社おてつたびと連携し、宿泊事業者の人材確保に取り組んでいる。この取り組みは、繁忙期の人手不足を解消するためのもので、令和5年7月から始まった。8月には静岡県内11件の宿泊事業者で「おてつたび」を実施し、県内外から89名が参加した。(出典:おてつたび

具体的な連携内容としては、静岡県内の宿泊事業者向けの「おてつたび」導入に関するチラシの作成・配布、セミナーの開催、静岡県の旅館・ホテル特集ページの開設などが行われた。また、事業者紹介ページや求人ページの作成支援、SNSを通じた求人情報の発信、アンケート調査への協力なども実施されている。

(出典:おてつたび

「おてつたび」とは、地域の人手不足に悩むホテルや旅館と、働きながら旅を楽しみたいと思う旅行者を結びつける人材マッチングサービスである。事業者は、旅の魅力を活用して全国から人材を募集することができる。一方、旅行者は働くことで報酬を得られるだけでなく、宿泊費を節約することも可能である。

この取り組みを通じて、静岡県の宿泊施設の人手不足が解消されることが期待される。

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