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打ち上げ花火で失火 4棟全焼させた男性に1388万円賠償命令 大分中津

大分県の中津市営西谷温泉で宿泊棟4棟が全焼した火災で、原因となった花火をした北九州市の男性に中津市が約1392万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が17日、大分地裁中津支部であった。

出典:西谷温泉

この事件が起きたのは、2018年8月12日。午後10時ごろ、「火が出ている」と大分県の中津市営西谷温泉の管理会社から119番があった。この日はお盆の観光客のほか、試合遠征に訪れていた他県の高校サッカー部員らが宿泊していた。かやぶき屋根の宿泊棟4棟が全焼したが、施設内にあるログハウスの宿泊客らも含めて約100人が避難、けが人はいなかった。

判決などによると、男性は同棟に宿泊中、禁止されている小型の打ち上げ花火をして遊んでいたという。火の粉がかやぶき屋根に燃え移って出火。周辺に延焼し、宿泊棟4棟延べ約170平方メートルを全焼させた。

志賀勝裁判長はこの日、男性に約1388万円の支払いを命じた。被害額のうち約5601万円が全国市有物件災害共済会から支出され、残る損害額の支払いを市が男性に求めていた。

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