日本製鉄グループの日鉄興和不動産株式会社は、7月4日、新たにレジデンシャルホテルの開発・運営事業に参入すると発表した。
レジデンシャルホテルとは長期滞在を想定したホテルのことで、主に1週間以上の利用客が対象となる。日鉄興和不動産は、その中でも特に訪日外国人や国内ファミリー、グループ旅行などといった長期多人数での宿泊に向けたレジデンシャルホテルの開発・運営事業に着手する。
当社が7月4日のニュースリリースで発表したブランド名は「& Here(ヒア)」 。旅の大きな要素である「楽しむ(Enjoy)」と「くつろぐ(Relac)」、そして家族や友達など大切な人たちと過ごす時間といった、多くの大切なものを「引き寄せ・結びつける(&)」の3つをコンセプトとしている。
「& Here」では多人数での長期滞在旅行を主な対象とするため、客室のうちトリプル以上の多人数客室が7割を占めるという。またグループがくつろげる工夫として、ソファースペースや和室などのベッド以外でもくつろげる場所の設置や、ミニキッチン、冷蔵庫、電子レンジ、ダイニングテーブル、ランドリースペースといった、長期宿泊者のための設備も整えていくという。
またホテル部門の運営を担う当社の子会社「NSKRE ホスピタリティ株式会社」が2022年7月1日に設立された。当社グループが運営を行うことで、マーケットインの視点から利用客のニーズをとらえ、「お客様」「地域」「社会」に長く愛されるホテルづくりを進めていくとのこと。
ブランド第1号店として、2024年1月には東京上野に「(仮称)& Here 上野」をオープン予定だ。