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西日本鉄道、東京蒲田と名古屋錦を売却 2022年1月末で閉館

西日本鉄道は、運営ホテルの「西鉄イン蒲田」(東京・大田)と「西鉄イン名古屋錦」(名古屋市)を閉館し、売却すると発表した。

新型コロナウイルスの影響による大幅な利用者減少に伴う収支悪化により、今後の事業継続が困難であると判断したため。閉館予定日は2022年1月31日で、売却は2022年3月頃を予定。

両ホテルとも1月31日のチェックアウトまで営業し、それ以降の予約客には代替ホテルへの振替などを行う。売却先や金額は非公表としている。

「西鉄イン蒲田」は、2009年5月に開業。羽田空港から最短約30分の立地にあり、建物は地上12階建て、客室は130室。「西鉄イン名古屋錦」は、2010年12月に開業。繁華街・栄まで徒歩圏内の立地で、建物は地上12階建て、客室は229室を設けている。

西日本鉄道は新型コロナウイルスの感染拡大により、主力の交通事業が低迷している。4~9月の旅客数はコロナ禍前の19年同期の75%程度にとどまる。同事業の通期の営業損益は42億円の赤字と、当初の予想より27億円損失が拡大した。鉄道やバスの収入は22年3月末にコロナ前の9割にまで戻るとの見通しを立てていたが、そこへ感染第6波の懸念が出てきた。同社は環境変化を取り込みながら、コスト削減などの構造改革を進めるとしている。

 

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