新型コロナウイルス感染症が世界的に感染拡大してから、日本では二度目のゴールデンウィークを迎えようとしている。気兼ねなく旅行を楽しむことは今年も難しそうだ。そのようななかでも、感染対策をしながら旅行や食事を楽しんでもらおうと、多くのホテルやレストランが創意工夫をしている。
ホテルニューオータニ (東京)は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う3回目の緊急事態宣言の再発出に合わせ、ホテルに滞在しながら、ルームサービスとしてアルコールを楽しめる「スーパールームサービス」を期間限定で提供すると発表した。
日本政府は新型コロナウイルスによる、3回目の緊急事態宣言を23日、発表した。対象となる都道府県は東京都、大阪府、京都府、兵庫県であり、期間は4月25日から5月11日までとしている。その期間、新たな措置として酒類などを提供する事業者に対し、休業要請が出されている。この宣言を受け、該当する地域の飲食店では休業を決めたり、アルコールの提供を取りやめる事業者も多く出ている。
ニューオータニは、そのような状況でもゲストが衛生管理を心配することなく飲食を楽しめるよう、客室全てをレストランの個室と位置づけるルームサービスの提供を期間限定で行う。
「スーパールームサービス」では、スタンダードなカクテルから、ウイスキー、日本酒、ワインのロマネコンティまで、レストランで味わうことができる約300種のドリンクを客室から頼むことができる。
対象ワインを頼む場合、黄綬褒章を受章した、エグゼクティブシェフソムリエである谷 宣英氏を始めとしたソムリエが客室まで行き、オーダーテイクから取るという。ホテルのルームサービスでありながら、サービスの内容はレストランの個室そのものとなっている。
「スーパールームサービス」の提供期間は、2021年4月26日から緊急事態宣言解除までとなり、期間中は特別メニューも提供される。