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ニュー富良野ホテル、宿泊客減で20日閉館 土地と建物は売却

北海道富良野市の「ニュー富良野ホテル」が今月20日をもって閉館することが明らかになった。

運営会社の磯田元気水産(釧路管内厚岸町・磯田郁雄社長)は、閉館の理由を「建物の老朽化並びに新型コロナウイルスの影響」としている。新型コロナウイルス感染拡大に伴い宿泊客が激減したことに加え、老朽化した建物や設備の改修費がかさむことが原因とみられる。

同ホテルは1984年に開業。客室数77室。富良野スキー場まで約200メートルの場所にあり、スキーシーズンはもちろん夏はラベンダー観光の拠点として、多くの観光客や修学旅行生らが利用した。多い年には年間延べ3万泊以上に達したという。

しかしながら、新型コロナ感染拡大の影響が直撃し、外出自粛やインバウンド需要の消失などかつてない苦戦を強いられた。昨年6月~今年5月の1年間の宿泊数は5分の1ほどに激減し、売上高も3割程度に落ち込んだという。

さらに、開業当初から使っているボイラーが不調で、配管を含め改修に1億円以上かかることも判明した。改修費の捻出が難しい上、コロナ収束の見通しが立たないことから営業継続を断念するに至った。土地と建物は売却される見通し。

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