奈良県田原本町で最古の醤油蔵を再興した宿「NIPPONIA 田原本 マルト醤油」が、宿泊者自身が“蔵人”として醤油づくりに関わる体験型プラン「SHOYU BREWER STAY」の販売を開始した。
舞台は、1689年創業の蔵を受け継ぎ、70年ぶりに醤油づくりを復活させた現場。宿泊者は2泊3日の滞在を通じて、麹づくりや櫂入れ、搾り体験に加え、神社参拝や蔵人料理も体験できる。発酵食への関心が高まるなか、地域に根ざした醸造文化を“見る”だけでなく“担う”側から味わう試みとして注目されそうだ。
本記事では、今回の新プランについて、宿泊施設を運営する株式会社マルトに取材した。
公式サイト:https://maruto-shoyu.co.jp/
プラン予約ページ:https://forms.gle/rYpmnPriBrnVMZDL8
――― 今回、「蔵人になる」という体験型の宿泊プランを企画されたのは、どのような思いやきっかけからだったのでしょうか。
大和の醤油醸造文化を、より深く体験していただきたいという思いが出発点でした。
実際に「蔵人になる」体験を通して、醤油づくりそのものだけでなく、その背景にある日本の食の豊かさまで感じていただけたらと思っています。
――― 「SHOYU BREWER STAY」を通して、お客様にいちばん感じてほしい大和の発酵食文化の魅力はどんなところでしょうか。
地域の実りを大切にしながら、季節の移ろいを感じ取り、時間をかけて育まれていく発酵の奥深さですね。
あわせて、自然に対して祈りや感謝を捧げてきた歴史的な背景も含めて、体感していただけたらうれしいです。
――― 2泊3日の滞在の中に、「醤油しぼり」や「麹」「櫂入れ」といった体験を盛り込まれたのは、どのような意図からでしょうか。
蔵人たちが日々積み重ねる丁寧な手仕事、その結晶が醤油の一滴だと考えています。
だからこそ、その醤油が生まれるまでの過程を五感で感じていただき、そこに宿る魅力を知ってほしいと思い、こうした体験を盛り込みました。
――― 村屋神社への朝参りや大神神社への参拝も含まれていますが、こうした時間を通して、醤油づくりの体験にどのような深みが生まれるとお考えですか。
自然への祈りや、その土地の風土に触れる時間を持つことで、醤油づくりが単なるものづくりではなく、その土地や文化と深く結びついた営みであることを感じていただけると思います。
そうした背景に触れることで、体験そのものにも、より深い意味を見出していただけるのではないでしょうか。
――― 最後に、この滞在を終えたお客様に、どのような気持ちや発見を持ち帰っていただけたらうれしいですか。
日々の食の背景にある時間や手仕事、そして地域の中で大切に受け継がれてきた想いに触れることで、暮らしの見え方が少し変わったり、新たな気づきを持ち帰ったりしていただけたらうれしいです。
何気なく口にしているものの奥行きに目を向けるきっかけになればと思っています。
■施設情報
所在地:奈良県磯城郡田原本町伊与戸170
客室数:7室
アクセス:近鉄橿原線田原本駅より宿泊送迎車にて約10分
公式サイト:https://maruto-shoyu.co.jp/
SNS:https://www.instagram.com/nipponia_tawaramoto/