日本ホテル株式会社や株式会社セブン&アイ・フードシステムズ、ロイヤルホールディングス株式会社、SRSホールディングス株式会社、株式会社京王プラザホテル、株式会社アレフ、東京都杉並区といった7団体が共同で推進している「mottECO事業」は、外食の際に料理を食べきれないお客様に専用容器を提供し、食べ残しを持ち帰る文化を広める取り組みである。この事業は、令和5年度の食品ロス削減推進表彰で環境大臣賞を受賞した。
(出典:JR東日本ホテルズ)
この表彰は、食品ロスの削減を目指す優れた取り組みを称えるもので、波及効果や貢献度、具体性、先進性、継続性といった5項目を基に有識者の審査委員会が審査を行い、受賞団体が選ばれた。受賞式は10月30日に石川県金沢市で開催される食品ロス削減全国大会in金沢の中で行われる予定であり、「mottECO普及コンソーシアム」はその場での展示も行う計画である。
日本ホテル株式会社や株式会社京王プラザホテルをはじめとする宿泊業界の関与する「mottECO事業」の取り組みは、外食のみならず、ホテルや旅館における食品ロス問題へのアプローチを示すものである。多くの宿泊施設において、ビュッフェスタイルの朝食や宴会料理が提供される場合、食べ残しが発生しやすいという課題が存在しているのが現状だ。
「mottECO事業」が推進する食べ残しを持ち帰る文化の広める取り組みは、ホテルや旅館における宴会や朝食ビュッフェでの食べ残しを減少させる新たなアイディアとして注目されるだろう。専用容器を提供することで、宿泊客も気軽に残した料理を持ち帰ることができ、宿泊施設側も食材の無駄を減らし、経済的な節約や環境への配慮を実現できる。