大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツ株式会社(以下、大江戸温泉物語)は、温泉リゾートホテルブランド【TAOYA】シリーズの第3館目となる【TAOYA秋保】が2023年6月12日にオープンしたことを発表した。
「仙台の奥座敷」として親しまれる秋保温泉に建ち、創業約400年の歴史を持つ【岩沼屋】が、大江戸温泉物語が手掛けるオールインクルーシブの温泉リゾートホテルとしてリブランドオープン。
岩沼屋時代の天井や床材、照明など歴史が紡ぎ出す重厚感あふれる雰囲気を最大限に活かしながら、大正ロマンを感じる宿として生まれ変わった。
今回、TAOYA 秋保のリブランドオープンについて、リブランドの経緯やこだわりなどを大江戸温泉物語に話を聞いた。
―――どのような経緯で「岩沼屋」さんのリブランドを行うことになったのでしょうか?
2023年から大江戸温泉物語は全国35の温泉宿を2ブランド(大江戸温泉物語、TAOYA)、3つのシリーズ(下記)に区分して展開しております。
・大江戸温泉物語スタンダード:日常の延長のような肩ひじ張らない空間で、楽しい想い出を低価格、高コスパで提供する温泉宿。
・大江戸温泉物語プレミアム:「上質な温泉宿」がコンセプト。新設のプレミアムラウンジで提供する無料サービスでワンランク上のご滞在をお楽しみいただける。
・TAOYA:オールインクルーシブで非日常のひと時をご提供する温泉リゾートホテル
2023年からの本格区分に向けて温泉旅行に求めるニーズや受容価格帯の市場調査を実施したところ、スタンダード(9,400円)の価格よりも約1万円程度上乗せした価格(=TAOYA)でも「非日常の開放感がある」「高級・贅沢感がある」というニーズを満たせれば、一定の需要が見込めることを確認しました。
スタンダードからTAOYAシリーズへの格上げには以下の要素を備えた宿をチョイスしております。
・非日常を味わえる絶景が楽しめるロケーション(志摩、日光霧降など)
・大人シック、おしゃれな雰囲気があること(秋保)
・一人当たりの専有面積が広く取れ、ゆったりとした空間が実現する
・部屋、風呂、レストランから景色を望めるハードであること(にリノベできること)
これらを考慮し、岩沼屋をTAOYAシリーズとしてリブランドすることになりました。
―――約400年の歴史を誇る「岩沼屋」さんのリブランドを行う上で、こだわったことや注意したことを教えてください
宮城県内では高級宿として認知され、古くから愛顧いただいているお客様も多い老舗宿ならではの落ち着いた雰囲気と長い歴史が醸し出す重厚感を最大限に活かすことを意識ました。
具体的には、ロビーラウンジの床、クラシカルなソファー、大浴場脱衣場のランプなど、岩沼屋時代から使い続けてきた上質な設えや小物類を効果的に活用しております。
古い物故に醸し出される上質さがリブランドしたTAOYA秋保の全体的な雰囲気に一役買ってくれています。
また、新しく導入した什器類も秋保や仙台の歴史を感じさせるアイテムを選んでいます。
フロントバックの屏風絵は秋保の自然や歴史を物語る絵巻風、選べる浴衣を収納する棚は仙台箪笥を模して制作するなど、館内のそこかしこで「歴史」「ストーリー」を感じていただくために細部にこだわりました。
古くからのお客様に支持をいただく重厚感や歴史を重んじつつも、ニーズに合ったサービスの導入や、居住性の高い和ベッドタイプの客室へのリノベーションなど、現代的な快適さを求める新しいお客様にも受け入れられる宿を目指しました。
―――リブランド最大の挑戦としてバイキングスタイルへの変更を挙げられていました。大きな変更だと思いますが、どのような点にこだわったのでしょうか?
「ライブキッチンのフル活用」「落ち着いた食事空間」「バイキングの醍醐味、お好きな物をお好きなだけ」の3つにこだわりました。
◯ライブキッチンのフル活用
従来の大江戸温泉物語の宿のライブキッチンは、最後の仕上げを行う空間として活用されてきましたが、TAOYA秋保のライブキッチンは仕込みなども行います。
より多くの料理人が仕込み、下ごしらえ、仕上げ、またステーキを焼く、天ぷらを揚げるなどをお客様の目の前で行うことにより、活気ある雰囲気を演出できます。
味だけでなく、音や香り、視覚で料理を楽しむことによる高揚感と共に、より多くの料理を出来立てで提供することを目指しました。
◯落ち着いた食事空間
レストラン会場は、活気あふれるライブキッチンが客席を取り囲むレイアウトですが、大き目サイズのテーブルの導入、テーブル間にゆとりを持たせる、独立性の高いソファーの導入などにより、お客様グループ同士が隣を気にすることなく、落ち着いた雰囲気で食事を楽しめる空間造りを目指しました。
◯バイキングの醍醐味、お好きな物をお好きなだけ
「食」は旅の大きな楽しみです。あらゆる年代、性別の方が「食べたい物がある」「過不足の無い量で楽しめる」メニューラインナップを目指しました。
たとえば、三陸産牡蠣を使った牡蠣フライのタルタルソースには、同じ東北の名物(秋田県)であるいぶりがっこをピクルス代わりに使用しております。
また、同じく東北・山形の蔵王チーズを使ったアミューズ、仙台名物・ずんだ餅など、旅の想い出になる味を中心に和洋中幅広くいメニューご用意しました。
―――最後に読者へのメッセージをお願いします。
重厚感と大正ロマンを感じさせる心躍る空間、新設の露天風呂を含む名湯秋保の湯を楽しむ大浴場、五感で楽しむバイキング、そしてオールインクルーシブでおもてなしいたします。
手の届きやすい料金で、非日常のひと時をご体験いただける温泉リゾートホテル「TAOYA秋保」に是非足をお運びいただき、大江戸温泉物語の新しい挑戦をご確認ください。
■TAOYA 秋保概要
ホテル名:TAOYA秋保(旧:仙台 秋保温泉 岩沼屋)
所在地:宮城県仙台市太白区秋保町湯元字薬師107
宿泊料金:19,200円~(消費税込み)※大人2名以上1室利用時の1名料金
客室数:141室
予約電話番号:0570-033268(9:00~19:00)