12月13日、宮城県で29人の新型コロナウイルス感染が確認された。大崎市内の宿泊施設ではこれまで6人の感染が確認されており、クラスターが発生したと見られている。
13日に感染が確認された29人の地域別の内訳は、仙台市が20人、大崎市4人、登米市4人、石巻市1人。
このうち、大崎市の60代男女4人と以前に感染が確認された2人の計6人が市内の宿泊施設を利用しており、県はこの施設でクラスターが発生したとみている。
接触者は確認しているため、施設名の公表は行わない方針とのこと。感染した宿泊者が観光需要喚起策「GoToトラベル」事業を利用していたかは不明だ。
13日時点で、宮城県内の感染者は累計1,527人に達した。13日午後3時の時点で、入院中の感染者が81人。うち重傷者は3人。病床占有率は48.2%となっている。
政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会が設定した感染状況を示す4つのステージに照らすと、宮城県は現在「感染者の漸増」を示すステージ2の段階だ。
宮城県では9月に16箇所でクラスターが発生し、特に高齢者の感染が急増していた。県はクラスターの発生が新規感染者の増減に大きな影響を与えているとして、接待を伴う飲食店をはじめ、老人福祉施設や医療機関など、集団が長時間生活を共有する施設に対し感染防止策を徹底するよう、注意喚起を行っている。