フランスのタイヤメーカーである日本ミシュランタイヤ株式会社が、厳選した飲食店・レストラン、宿泊施設を紹介する 「ミシュランガイド東京2021」 を12月10日に発売する。それに先駆けて7日、東京の全セレクションを発表した。
東京を対象としたミシュランガイドは、今年で14年目となる。総掲載施設は480軒、飲食店・レストランは446軒、宿泊施設34軒となった。今回は新たな三つ星が2軒誕生し、三つ星は12軒となった。そのうち3軒は2008年版以来、14年間連続三つ星での掲載となる。新規掲載店は飲食店で53軒、宿泊施設で7軒と、変化の速い東京の特徴を反映している。
宿泊施設では、外資系ホテルの新規開業が多かった本年度、7軒が新たに掲載となった。日本初進出のブランドホテル、和を意識したホテル、元銀行を改装したホテル、都心に居ながらにして自然を感じられるホテルなど、独自性を打ち出した個性的なホテルが掲載されている。
ミシュランはまた、今年からミシュランガイドでも持続可能なガストロノミーを実践する飲食店・レストランの取り組みに光を当てている。ミシュランガイドの調査員は、料理と同時に飲食店・レストランのサステナブルな取り組みを調査した。フードロスの削減、森林活性化に寄与、環境に配慮する生産者の支援、絶滅危惧種の保護など、都心にありながらできる取り組みを積極的に推進しいる施設をミシュラン グリーンスターとして紹介している。また、 ミシュラン グリーンスターに向け前向きな取り組みをしている施設をポジティブステップとして掲載した。日本国内では10月発売の「ミシュランガイド京都・大阪+岡山 2021」にアジアで初めて登場し、東京セレクションでの紹介は今回が初めてとなる。ミシュラン グリーンスターは6軒掲載された。
三つ星12軒のうち、二つ星から評価が上がったレストランが2軒。レフェルヴェソンス/フランス料理は2012年に一つ星で初掲載、2015年に二つ星となり今回三つ星となった。厨房にレンガの薪窯を作りガス利用を削減し、絶滅が危惧される魚を使わないなど、サステナブルな取り組みにも積極的だとして、ミシュラングリーンスターとなった。
茶禅華/中国料理も、今回三つ星を獲得した。日本のミシュランガイドでは初の中国料理の三つ星だ。
日本料理のかんだ、フランス料理のカンテサンス、ジョエル・ロブションは14年連続三つ星での掲載となった。持続可能な漁業を推進するため保護活動を目的とした団体の代表を務めるカンテサンスは、ミシュラン グリーンスターでも紹介されている。