マリオット・インターナショナルは、オーストラリア、シンガポール、韓国、日本、インドネシア、インドの6カ国で、富裕層1202名を対象にラグジュアリー・トラベルに関する意識調査を実施した。この調査から、アジア太平洋地域の富裕層旅行者の最新の要望と旅行嗜好が明らかになった。
調査結果によると、アジア太平洋地域の中で68%の回答者が今後12ヶ月以内に旅行支出を増加させる予定であり、特にインド人の89%が旅行支出を増加予定としている。また、74%の回答者がアジア太平洋地域内の旅行を計画しており、うち88%が旅行の主な目的としてグルメを挙げている。さらに回答者の4人に1人が、記念日などのお祝いとして旅行を計画していることがわかった。
調査により、富裕層旅行者の3つの新しいペルソナが明らかになった。旅先でビジネスチャンスを探す「ベンチャー旅行者」、心の豊かさを求め旅をするミレニアル世代の「エクスペリエンス目利き」、そして独自の旅程を組み、穴場を探索する65歳以上の「時代を超越した冒険家」である。
「ベンチャー旅行者」は次世代のブレジャー旅行者であり、ビジネスチャンスのある旅行先を選ぶ。ベンチャー旅行者は家族や恋人と休暇を楽しむ一方で、常に商機を逃さないよう、目を光らせており、根っからの起業家であることからその土地を探索し、地元の特産品やアンティークを買い求め、地元コミュニティとビジネス上のつながりを築こうとする傾向がある。「エクスペリエンス目利き」は主にミレニアル世代で構成され、自身の心の豊かさを求める手段や心身のウェルビーイングへの投資としてレジャー旅行を計画する。彼らは一つの旅先を徹底的に探索し、自分に合った、唯一無二の特別な体験を求めるのである。さらに「時代を超越した冒険家」は65歳以上のシニア旅行者という固定観念を打ち破り、目的地に深く浸ろうとする熱血探検家である。観光名所にはあまり興味がなく、旅先にその土地ならではの雰囲気を与える要素、その地をユニークで思い出深いものにしているものに惹かれる傾向がある。
また本調査では、アジア太平洋地域の富裕層旅行者の旅行期間が長くなり、頻度も増えていることが明らかになった。回答者は今後12ヶ月以内に平均6回のレジャー旅行を計画しており、33%が今年少なくとも7回の旅行を計画している。多くの人にとって、同行者との親近感やつながりが旅行体験をより豊かにするため、70%以上の回答者が家族や友人と共に旅行することを選んでいる。
最も人気のある旅行先はオーストラリアで、日本、香港が続いている。インドの富裕層旅行者の69%がオーストラリアを訪れる予定であり、インドネシア、日本、シンガポールからの旅行者にとっても人気の旅先となっている。特にインドでは、富裕層の89%が旅行への支出を増加予定としており、多くの人が重要な節目を記念したり、プライベートの行事やイベントに参加するために家族や友人と旅行に出かけている。
調査では、旅行の主な目的としてグルメが挙げられた。88%の回答者が新しい食べ物の発見や料理体験を目的に旅先を選んでおり、49%が理想的な夜の過ごし方を高級レストランでの食事と考えている。さらに、83%が受賞歴のあるレストランを訪れる目的で旅先を選び、35%はユニークな料理体験にもっとお金をかけたいと考えている。また、ホテルを選ぶ際には高級レストランの選択肢を基準にしており、83%が有名レストランを訪れることができる旅行先を選んでいる。
マリオット・インターナショナルのオリオル・モンタル氏は、「本調査は、アジアおよび太平洋地域のエリート旅行者の行動と動機について、より深い洞察を提供している。新しい食体験を発見する旅行者、家族や友人と旅する旅行者、地元コミュニティとのつながりを求める旅行者など、本調査によって旅行者の新しいタイプが明らかになった。これにより、マリオット・インターナショナルは、この目の肥えた旅行者層にどのようにサービスを提供すればよいかをより深く理解することがでる。」とコメントしている。
マリオット・インターナショナルは、アメリカ合衆国メリーランド州のベセスダに本社を置き、141 の国と地域で 30 以上の主要ブランド、約 8,900 の施設を有している。マリオットは、世界中でホテルの運営およびフランチャイズやリゾートのオーナーシップ・プログラムを展開しており、受賞歴を誇る旅行プログラム、Marriott Bonvoy®(マリオット ボンヴォイ)を提供している。