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【国内唯一】ホテル市場の全貌がわかる最新版「ホテル業界マップ 2026」を公開!

ホテルバンクでは、毎年大好評いただいているホテル業界マップの最新版「ホテル業界マップ 2026」を作成し、無料で公開いたします。宿泊・観光業界のトレンドに合わせ新たなカテゴリも追加いたしました。

※より鮮明な画像は、専用のフォームにご登録いただくことでダウンロードが可能です。

「ホテル業界マップ 2026」作成の背景

2025年は、訪日旅行者数の増加と円安が相まって、旅館・ホテル市場が引き続き活況を呈しています。観光庁「宿泊旅行統計調査」によれば、2025年4月の延べ宿泊者数は5,305万泊(前年同月比+1.9%)、うち外国人宿泊者数が1,729万泊(同+20.4%)に達し、市場を牽引しています(*1)。また、1ドル=149円台前後の円安基調を背景に、帝国データバンクは2024年度の国内旅館・ホテル市場規模が5.5兆円に到達し、2025年度もさらなる拡大が見込まれると報告しています(*2)。

一方で、人手不足の課題は依然として深刻です。帝国データバンクの調査によると、2025年1月時点で業界全体の人手不足率が50%を超えており、特にフロントや調理スタッフといった現場職では人員確保が追いつかず、その結果、営業時間の短縮や客室稼働率の制限、さらには予約停止に至るケースも散見されています(*2)。

こうした状況を踏まえ、ホテルバンクでは「ゲスト・旅行者」と「ホテル・宿泊事業者」という二軸から、主要企業・サービスをカテゴリ別に配置した「ホテル業界マップ 2026」を作成いたしました。本マップが、最新の業界動向と抱える課題を俯瞰的に把握する手がかりとなり、皆さまの戦略立案に寄与できれば幸いです。

2026年 国内ホテル業界のトレンド

2026年のホテル業界は、訪日需要のさらなる拡大と慢性的な人手不足という二大課題に直面していくと予想されます。これらを同時に克服しつつ収益性と顧客体験を向上させるには、AIを軸とした自動化・DX推進が不可欠です。

欧米やアジアに加え、これまで訪日客が少なかったロシアやマレーシアからの来訪者も増加しており、多言語対応の強化は急務となっています(*1)。24時間対応のAI翻訳やチャットボットが広く導入されることで、スタッフの語学負担を軽減しつつ、案内品質やゲスト体験の向上が期待できます。他では味わえない特別な体験に価値を見出すインバウンド層に対しては、地域特化型プログラムや文化体験など“その場所ならでは”のコンテンツ強化が有効となるでしょう。

また、人手不足を解消するためには、まずAIを活用したレベニューマネジメントによるダイナミックプライシングの自動化が挙げられます。需要予測に基づく最適料金の自動調整によって価格運用の負担を大幅に軽減すると同時に、清掃や配膳といった定型業務をロボットに任せることで、限られた人員でも運営効率を飛躍的に高められます。

さらに、マーケティングにもAIを積極活用することで、顧客データをリアルタイム解析し、AIが個別最適化したプラン提案やアップセルを自動的に顧客に発信きるようになり、少ないリソースでも高い収益性と満足度の両立が可能になります。近年は省エネや廃棄物削減といったESG視点をマーケティングメッセージに取り込む動きも加速し、パーソナライゼーションとの相乗効果によって訴求力が一段と高まっています。

こうしたAI主導の取り組みによって、スタッフは日常業務から解放され、ゲストとの対話や付加価値創出に専念できるようになります。その結果、サービス品質と施設運営の最適化が同時に実現するでしょう。

新たなカテゴリの追加

顧客データ管理(CRM)

インバウンド対応や業務自動化が進む中、顧客一人ひとりに寄り添ったサービス提供が競争力の鍵を握ります。BIツールが経営指標の可視化に特化するのに対し、顧客データ管理(CRM)は予約履歴や属性情報、行動ログを一元管理し、AIを活用したパーソナライズ配信や直販強化を自動実行できる点が最大の特長です。限られた人員でも高い収益性と顧客満足を両立するうえで不可欠なカテゴリとして、新たに位置づけました。

カテゴリの整理・変更

VOD → ホテルインフォメーションシステム

かつては動画配信(VOD)機能が主体だった客室内TVも、今ではチェックイン・アウト、サブスクリプション管理、施設利用状況の確認など、多彩なサービスを一元的に提供するプラットフォームへと進化しています。その実態を的確に表すべく、「ホテルインフォメーションシステム」と名称を改めました。

ホテル向けPOS → ホテル利用者向けPOS

従来の「ホテル向けPOS」には、宿泊施設運営側と宿泊者側双方の決済システムが混在していました。昨年度のデータ収集結果を踏まえ、とくに宿泊者が直接利用する決済機能を明確化するため「ホテル利用者向けPOS」へと改称しています。

ホテル特化人材 → ホテル特化人材サービス

「ホテル特化人材」は業界専門スタッフを指す言葉ですが、実際には採用支援や教育、業務委託などのサービス領域を含むため、より正確に範囲を示すべく「サービス」を付加しました。

カテゴリ用語説明

レベニューマネジメント(Revenue Management:収益管理)

需要予測に基づき最適な料金設定を行い、売上や稼働率を最大化する手法。

ダイナミックプライシング(Dynamic Pricing:動的価格設定)

需要や稼働状況に応じて料金をリアルタイムに変動させる価格設定の方式。

ESG(Environment:環境/Social:社会/Governance:ガバナンス)

環境保護や社会的責任、企業統治を経営に組み込む考え方および基準。

パーソナライゼーション(Personalization:個別最適化)

顧客一人ひとりのデータをもとに、最適化されたサービスやメッセージを提供する手法。

CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)

顧客との接点や履歴を管理し、関係性を強化してロイヤルティ向上を図る仕組み。

VOD(Video On Demand:ビデオ・オン・デマンド)

利用者が好きなタイミングで動画コンテンツを選択・再生できるサービス。

POS(Point of Sale:販売時点情報管理)

店舗や施設での決済データをリアルタイムに収集・管理するシステム。

BI(Business Intelligence:ビジネスインテリジェンス)

売上や稼働率などのデータを可視化・分析し、経営判断を支援する仕組み。

(*1) 観光庁 「宿泊旅行統計調査 2025年(令和7年)4月分(第2次速報値)」(2024年6月27日)よりhttps://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001897188.pdf

(*2) 帝国データバンク「旅館・ホテル業界」 動向調査(2024年度)(2024年3月12日)より
https://www.tdb.co.jp/report/industry/20250312_ryokanhotel/

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