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ビジネスホテル運営受託のKOSCOINNが新型コロナ倒産

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ビジネスホテルを中心に茨城県から鹿児島県にかけて17のホテルを運営するほか、ホテル事業の再生、賃貸コンサルタントを手掛けるKOSCOINN(株)(愛知県名古屋市中区錦1-16-10、設立2009年4月、資本金1,000万円)は6月23日、名古屋地裁に民事再生法の適用を申請し同日、監督命令を受けた。

出典:KOSCOINN

同社はホテル経営については原則としてホテル施設を居抜きで借り上げ、運営のみを行っていた。

固定資産の保有リスクを回避しつつ、収益効率の向上を図るビジネスモデルで、2015年6月期に約12億円だった売上高は、運営するホテル数を順次増やすことで、2018年6月期の売上高は約18億2,600万円に伸長。客室改装などのコストを吸収しながら、黒字基調で推移していた。

しかし、2019年6月期は相次ぐ客室のエアコン不調などで稼働が低下。売上高は約17億5,000万円にとどまったうえ、一部ホテルの閉鎖に伴う特別損失の計上もあり、赤字を計上した。

2020年に入ると新型コロナの感染拡大を背景に訪日客が皆無となり、さらに4月の緊急事態宣言の発出後は国内客も激減した結果、急激な業績不振に陥った。

5月に緊急事態宣言が解除された後も客足の回復は鈍く、代理人弁護士によると「6月1日から11日の状況は前年同期間比で稼働率は37%、売上は46%」にとどまったという。

業況回復の見込みが立たないなか、追加融資は負債を増加させる可能性が高いと判断し、自力での再建を断念した。

TSRが報じた。

出典:KOSCOINN

同社の運営ホテル一覧は添付参照のこと。

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