観光庁は、地域内での旅行代金を支援する「県民割」について、実施期間を5月末までに延長することを決定した。一方、大型連休は対象外となる。
Go To トラベル再開時期は「慎重に判断」
「県民割」は、地域内での旅行代金の割引や、飲食店や土産物店などで利用できるクーポン券が付与される、地域観光事業支援を活用した観光需要喚起策。4月1日以降、居住都道府県内や隣接県を旅行する場合に加え、全国を6つのブロックに分けた上で、ブロック内の旅行についても、支援の対象となっている。
観光庁は20日、4月28日宿泊分までとしていた県民割の実施期間を、5月末までに延長することを決定した。一方、大型連休にあたる4月29日から5月8日までのゴールデンウィークは、支援の対象外となることが決まっている。
大型連休を対象外とした理由について、観光庁は、「激しい混雑を招き、新型コロナの感染を拡大させるおそれがあるため」としている。
観光庁の和田浩一長官は、20日の会見にて「厚生労働省の専門家会合は、一部の地方都市では感染が急速に拡大していると分析している。政府としても、最大限の警戒感をもって、感染状況を注視しているので、こうしたことを踏まえて判断した」と述べた。
観光庁によると、20日時点で、東京都と大阪府、愛知県を除く44道府県が、県民割を実施中とのこと。観光庁の発表を受け、各道府県で、県民割の延長が発表されている。
一方、現在停止中の「Go To トラベル」について、観光庁は、「感染状況を見極めた上で、再開の時期を慎重に判断する」としている。
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