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ホテル宿泊利用拡大:2023年3月期京王電鉄の純利益2.3倍増


(出典:KEIO GROUP HOTELS


京王電鉄は、2023年3月期の連結決算を発表した。その結果、純利益は前の期比で2.3倍となる131億円を記録し、3年3月期の連結経常利益は前の期比で4.1倍の217億円に拡大した。しかしながら、24年3月期における見通しでは、経常利益は前期比で9.5%減の197億円に減少するとされている。

この成績向上の背景には、政府の観光促進策「全国旅行支援」や訪日旅行の再開が影響しており、特にホテルの宿泊利用が伸びたとされている。また、鉄道需要の回復やマンションの販売増も利益向上に寄与したと考えられる。

売上高にあたる営業収益は、16%増の3471億円を記録した。旅客運輸収入は11%増の671億円となり、コロナ前の19年3月期比で約8割の水準に回復している。また、主力の京王プラザホテル(東京・新宿)の客室稼働率は29ポイント増の56%となった。

24年3月期の連結業績見通しについては、営業収益が6%増の3680億円、純利益が20%増の158億円となるとされている。人件費や水道光熱費の増加を見込んでいるものの、特別損失の減少が寄与すると予測されている。年間配当については、前期比で5円増の45円となる予定である。この配当は、21年3月期から40円配を続けてきた京王電鉄にとって、増配となる。

最後に、1-3月期(4Q)の連結経常損益は26.8億円の黒字に転換した。これは、前年同期が24億円の赤字だったことを考えると、売上営業損益率が前年同期の-4.2%から2.8%へと急改善したことを示している。

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