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金箔表面積で世界No1!「ホテル川久」の金箔天井がギネス世界記録™に認定

Karakami HOTELS&RESORTS株式会社が運営するホテル川久(和歌山県)が、エントランスホール天井部の金箔天井、金箔表面積1056.97㎡でギネス世界記録™に認定されたことを受け、12月8日ギネス世界記録公式認定証授与式が開催された。

1989年、日本のバブル絶頂期に始動した「世界の数寄屋」を作るプロジェクトにて職人たちの思いを集め、総工費400億円、建設期間2年をかけて、日本や世界中の匠の技術を融合させて完成した「ホテル川久」。建築家永田祐三氏が監修し、中国、ヨーロッパ、イスラム、日本と、世界各地の匠の技術を融合させた。館内に一歩足を踏み入れると目に入る、22・5金を用いた壮大なエントランスホールの金箔天井が、「Largest continuous gilded ceiling(最大の連続して金箔押しされた天井)」として、金箔表面積でギネス世界記録™に認定された。

ホテル川久館内の黄金の金箔天井は、パリのコンコルド広場やヴェルサイユ宮殿、アメリカの自由の女神など、歴史的建造物の修繕を数多く手がけ、金箔の分野を先駆開拓し「金箔の世界一の名工」と称されるフランスの人間国宝、ファブリス・ゴアール氏が手掛けた作品だ。彼の、日本での唯一の作品となる。陽に当たった時に最も美しくロビーを照らす純度として計算された、22・5金の金箔が張り巡らされ、芸術的に計算された美しいアーチ型の金箔天井となっている。

ホテル川久を特徴付けるのはその金箔天井だけでなく、中国の紫禁城にのみ使用を許された鮮やかな「老中黄」の瑠璃瓦を使用した外壁や、イタリアの職人によって敷き詰められた緻密なローマンモザイクタイルの床、またロビーの壁面には、メトロポリタン美術館の鑑定で2世紀頃のシリアの鹿と豹のビザンチンモザイク画が埋め込まれている。また、野外にはイギリスの彫刻家バリー・フラナガン氏による幅6メートルものうさぎのブロンズ像が展示されるなど、ホテル川久は美術的価値の高いアーティストを世界中から招集し形造られている。

また館内には、創業当時オーナーが世界中から買い付けたオーナーズコレクションとして、中国清代前期の七宝焼きや陶器、ダリ、シャガール、横山大観などの作品も展示されており、1993年には、優れた建築作品と設計者に贈られる「村野藤吾賞」を受賞している。

建築とアートの融合体である川久ホテルはその歴史価値の保存と伝承を目的とし、2020年に川久ミュージアムとしてオープンしている。

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