帝国ホテルが、食品ロス削減に貢献する耳まで白い新食感のサンドイッチ用パンを開発した。10 月 1 日から帝国ホテル東京の1階に併設されたショップ「ガルガンチュワ」にて、サンドイッチをリニューアルして販売する。
サステナビリティ推進委員会を設置して、社会的課題解決に向けた取り組みを進めてきた帝国ホテル。その取り組みの一環として、食品ロスの削減にも務めている。
サンドイッチの見た目の美しさと食感を追求するために食パンの耳を切り落として提供してきた帝国ホテルは今回、食品ロスを削減させるためにパンの耳に着目した。耳までサンドイッチとして利用できるだけじゃなく、従来の食パンに比べて低温で時間をかけて焼成することで、しっとりとした食感が増したという。
従来切り落とされてきたパンの耳は、サンドイッチを作る際に具材が付いてしまうなどの理由から、別の料理への再利用が難しかったため、同ホテルでのパンの耳の年間廃棄量は約 2.5 トンに達していた。
そこで同ホテルでは、廃棄がでない食パンを開発しようと約半年間試行錯誤して、切り落としや廃棄が不要となる新しい食パン」を実現させた。
帝国ホテルでは「ガルガンチュワ」のサンドイッチに導入されるこの白い食パンから始まり、2023 年度中には帝国ホテル 東京で提供するすべてのサンドイッチでパン耳の廃棄をなくして、食品ロス低減を実現する見込みだ。