静岡県は静岡県民を対象に実施していた県内宿泊助成事業「バイ・シズオカ~今こそ!しずおか!!元気旅!!!~」を5月1日以降の新規予約に対する割引より停止となった。
再開は大型連休明けに判断
川勝平太知事は30日、県庁で臨時記者会見を開き、同事業の5月1日からの新規予約に対する割引を停止すると発表した。川勝知事は「変異株の感染が広がっていることなどから用心が必要。」と停止の理由を述べた。事業再開については、大型連休明けの14日ごろに感染状況を踏まえて判断する。
同事業では最大50%を上限に宿泊代金を1人泊につき5,000円の割引を行っていた。22日に5月6日以降、旅行代金最大半額(上限5,000円割引)と地域クーポン最大2,000円という内容に拡充して第2弾を開始すると発表したが、県の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議で実施の見合わせなどの指摘もされていた。
川勝知事は県内の感染状況をステージ2であるとの認識を示した上で、「事業を中止する『ステージ3』になっていないが、リバウンドも懸念される。専門家会議の意見も参考にした。」と語っている。
30日までに予約済みの宿泊に関してはそのまま割引が適用される。ただし地域クーポンの発行は延期となるため受け取れない。また新規の予約停止に伴い、以下の要件を満たす旅行をキャンセルした場合、キャンセル料が生じないように対応する。
1.4月22日~4月30日の間に予約した旅行
2.5月6日~5月31日の間に行く宿泊・日帰り旅行で、宿泊約款および旅行業約款によりキャンセル料が発生する予約
3.4月30日~5月7日の間にキャンセルした予約
4.事業者が無料でキャンセル対応したもの
無料キャンセルした事業者には、宿泊約款および旅行業約款により実際に生じたキャンセル料に対して、県が割引相当額を上限に補償する。
【問い合わせ先】
『元気旅事務局コールセンター』0570-666-867(受付10時から19時、年中無休)
一方、大規模イベントについては、県内の感染状況がステージ2であることから中止を求めない方針。川勝知事は「GWに大変な危機感を持っているが、基本的状況はステージ2なので、中止や延期してくれとかは言わない。感染防止対策を徹底してもらいたい。」と述べた。