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IHGが高級志向の新ブランド「VOCO」を立ち上げー英国・豪州から展開

インターコンチネンタルホテルズグループ(IHG)が新ブランド「voco」を発表。高級ホテル事業強化をはかり、英国や豪州を皮切りに出店を進める戦略。

高級新ブランド”voco”
IHGが6月12日、高級志向ブランドの「voco」を発表した。vocoにはラテン語で、「招く(invite) 」、「一緒に行く(come together)」と言った意味があり、それに由来するという。同新ブランドは、個人ホテルの形式張らない魅力とグローバルに確立されたブランド品質の結合を目指す。
個々にローカルにブランディングされていた高品質ホテルと協働し、個々のオーナーに同ブランドを通じて最適なレベニューマネジメントや技術力、ロイヤリティプログラム(IHG® Rewards Club)などのIHGの強力なシステムを提供する。

今後10年で200店舗以上、英国・豪州から出店開始
同新ブランドは今後10年で200店舗以上の出店を都市部や観光地を中心に予定しており、特に欧州、中東、アジア、アフリカの地域で出店の後、将来的には米国や中国大陸への進出を目指す。
IHGは先月5月にイギリスにおいて高級ホテルを拡大することを既に発表しており、12のホテルをイギリス各地で同新ブランドにリブランディングする計画である。これにより同新ブランドはまずイギリスにおいて重要な位置を占めるという。
また、IHGはオーストラリアのクイーンズランド州南東部のゴールデンコーストの中心地サーファーズパラダイスにあるビーチ近くのホテル「Watermark Hotel & Spa Gold Coast」を買収した。同ホテルは二つのプールや会議場を有しており、本年末までに同新ブランドに生まれ変わることになるという。

リージェントに加え、IHGが高級ホテル事業を強化
同新ブランドの発表にあたりIHGのCEOKeith Barr氏は以下のコメントを寄せた。
「IHGは高級ホテル市場に重要な成長機会を見ており、vocoがそれに貢献することを期待している。当社はグローバルビジネスがもたらすことができる力や専門性を評価する魅力的な不動産所有者と協力していく。宿泊客は信頼できるブランドのもとで、より個性的なホテルの持つ特性を楽しむことができるだろう。」

また、同新ブランドは以下の三つの領域で宿泊客に特徴的なサービスを発揮するという。
第一には、素早く簡潔なチェックインによる、ローカルに根ざした宿泊客へのもてなしによる歓迎経験からの宿泊のキックオフ。
第二には、宿泊客に快適なベットやアメニティ、シャワー、様々なコンテンツを見ることができるスマートテレビ、そして快適なネット環境などから提供するくつろぎ。
第三には、活気があり陽気なバーとラウンジスペースにより、非日常においてリラックスして楽しむことができる空間。

IHGは今年3月に高級ホテルのリージェントホテルの株式を51%取得し子会社化したばかりで、同新ブランドの投入により高級ホテル部門のさらなる強化をはかる。
また、米国では昨年9月に中級ブランドのAvidHotelを新ブランドとして投入して展開を進めている。このため、今回の同新ブランドの展開は欧州、豪州中心に位置付けていく模様だ。

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