「ホテルメトロポリタン エドモント」が、新幹線にまつわるさまざまな企画を展開する。目玉となるのはことし 4 月から来年 3 月までホテルロビーに設置する、「E5系新幹線」のシミュレータ。本物の運転台と同じ操作を体験できるシミュレータだ。
ホテルメトロポリタン エドモント（千代田区飯田橋）は、東日本旅客鉄道株式会社が実施する「新幹線イヤー2022」キャンペーンに連動して、この企画を展開する。E5系新幹線シミュレータはJR東日本が監修し、株式会社音楽館が制作。ホテルでは、新幹線の運転士になりきって、運転操作の体験ができるシミュレータ利用券付きプランなどが販売される。
これまでも列車の運転体験ができる部屋を展開してきたホテルはあったが、「E5系新幹線」のシミュレータが一般公開されるのは日本では今回が初めてだ。
「E5系新幹線シミュレータ」 は、実際の「E5系」新幹線 同様のモックアップ（全長約 370 cm × 幅約 240 cm）だ。この運転シミュレータでは、鉄道の営業運転で日本最速となる、時速 320km の走行を体験できる。
2014 年から 2017 年にかけては欧州はドイツ、アジアはマレーシア、シンガポール、そしてインドやアメリカなどの世界各地で、当時首相だった安倍首相らが 日本の車両や鉄道システムのトップセールスにも使用してきた。
シミュレータの運転台は、計器類やハンドル、スイッチなどに実機器を採用しており、新幹線の信号保安装置 DS-ATC やさまざまな機器の動作を本物さながらに再現。速度計、S-TIMS、車両情報画面が表示される3つのモニターも完備だ。スクリーンには CG ではなく、実写の映像が映し出される。運転席にも、実物と同じシートが供えられており、走行音やモーター音も本物の音が再生されるという。
この「E5系新幹線シミュレータ」は、体験付きプランで予約したゲストのみ利用できるシミュレータとなっている。