北海道倶知安町旭の温泉宿泊施設「くっちゃん温泉 ホテルようてい」が8月末を目処に閉館することが明らかになった。
同施設は昭和44年(1969年)に「ホテル羊蹄閣」として開業した。源泉掛け流しの温泉は豊富な湯量があり、良質な泉質で美肌の湯として知られる。展望風呂からはニセコの郷・羊蹄山が見渡せることで人気がある。スノーリゾート地のニセコからのアクセスも良く、これまでスキーなどを目的とする観光客も多く訪れてきた。
閉館の理由は、設備の老朽化で耐震基準を満たせないことに加え、新型コロナウイルスの感染拡大で利用が落ち込んでいるため。同施設は観光客だけでなく町民にも親しまれてきたが、時代に波には抗えず52年の歴史に幕を下ろすことを決めた。
宿泊営業は7月18日のチェックアウトをもって終了する。日帰り入浴などはスタッフの確保が難しくなれば、8月末より前倒しで閉館する可能性があるとしている。