ホテルニューアワジ(兵庫県洲本市)は今夏にも、クルーザー船内に宿泊する新プランを始める。
このプランは、1日1組限定で、洲本温泉街近くのマリーナに停泊したクルーザー船で宿泊するというもの。なお、系列ホテルでの入浴や食事のほか、大阪湾クルージングもセットになっている。
ホテルとして使用する船は全長約15メートル。英国製で、個人所有だったものを今年3月に購入した。リビングや寝室、トイレを備えた3層構造になっており、上層のデッキにソファやテーブルを置くなど、高級感のある内装にリフォームを施す。
船の定員は本来15人だが、「3密回避」の新しい宿泊スタイルを提供するため、家族やカップルなど上限5人程度の貸し切りとする。平日に大人2人が宿泊した場合、1泊2食付きで総額10万程度を想定している。
当プランの利用客は、ニューアワジ系列の「海のホテル島花」にチェックインする。系列の別のホテルの温泉やレストランも使え、朝食はデッキでのルームサービスを計画中とのこと。また、専属の船長がガイドする、近海の大阪湾へ20分ほどのクルージングサービスも楽しめる。
7月7日のサービス開始を目指し、現在、県に営業許可を申請中。コロナ禍において、アウトドア体験が人気を集めている。船を活用した新しい宿泊スタイルを打ち出すことで、地方への誘客やインバウンド(訪日外国人)の取り込みたい考えがある。