去年4月、北海道北見市のホテルに暴力団員の身分を隠して宿泊したという容疑で、北見警察署は六代目山口組系二代目大石組の幹部ら3人を逮捕した。
逮捕されたのは、大石組の幹部である松澤修容疑者58歳、北見市内で会社役員を務める藤本博幸容疑者54歳、札幌市でアルバイト従業員をしていた日下健太容疑者37歳の3人。
調べによると松澤容疑者らは去年4月、暴力団員の利用を禁じている北見市内のホテルに、偽名を使い身分を隠して宿泊した疑いがもたれている。
松澤容疑者は日下容疑者が運転する車で北見市に入り、藤本容疑者が手配したホテルに宿泊した。大石組の構成員の名簿に日下・藤本両容疑者の名前は記載されておらず、警察では2人と組の関係について調査中だ。
北海道では2010年より「暴力団の排除の推進に関する条例」を施行しており、道民の安全や社会経済活動の健全な発展のため、暴力団の排除に取り組んでいる。
道内のホテルでは過去にも身分を詐称して組員が宿泊する事案が発生しており、警察では「ホテルの宿泊約款に暴力団関係者の利用を禁じる旨を記載する」「利用前に暴力団関係者でないことを表明する確約書を記入してもらう」などの対策を挙げている。