エイチ・アイ・エス(HIS、澤田秀雄会長兼社長)は、ホテルや旅館を対象とした再生支援プロジェクトの第一号として、粟津温泉の「辻のや 花乃庄」(石川県小松市)を選定したと発表した。
2021年4月に同旅館の土地・建物を取得し、一部改装後、7月に「満天ノ 辻のや」へ名称変更して開業する予定。運営はHISのホテル事業を展開するH.I.S.ホテルホールディングス(HIS.H.H.)が担う。コロナ禍で利用客が減少している粟津温泉の観光業の復興と活性化を図りたい考え。
「辻のや花乃庄」は開湯1300年と伝わる北陸最古の源泉「粟津温泉」を持つ温泉旅館。2万5千坪という広大な庭園を擁し、敷地には粟津川が流れている。客室は新館・旧館の2棟からなり、露天風呂付の客室を含め客室数は63室。
HISは新館の一部客室と大浴場を改修するほか、庭園・展望台・プール・テニスコートを整備、ドックランを新設する。なお、2021年12月までは新館の客室のみで営業する。これまでは関西・ 中京県からの観光客が主だったが、 2025年には北陸新幹線が延伸するため、関東圏からの来館も見込んでいる。
販売開始・ホームページ開設は4月を予定している。アクセスはJR北陸本線小松駅と北陸自動車道小松IC、小松空港から車で約20分。
HISニュースリリース:ホテル・旅館再生支援第一号 粟津温泉「辻のや花乃庄」に決定