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HIS子会社、Go To 補助金不正受給の疑い 斉藤国交相「しかるべく対応」

大手旅行会社HIS(エイチ・アイ・エス)は子会社2社で国の観光支援策「GoToトラベル」を巡り、補助金の不正受給が疑われる取引が見つかったと明らかにした。

事務局が事実関係を調査

問題の取引が見つかったのはHISの子会社で「ジャパンホリデートラベル」と「ミキ・ツーリスト」の2社。HISは9日、「宿泊の実態のない、受給対象とならない取引があった」と発表した。

一部報道によると、「ジャパンホリデートラベル」が2020年10月~12月にかけ、東京都内のホテルに200人分の名前を使い、それぞれ69泊、あわせて1万3,800泊の契約をしていたことのこと。1泊の料金は補助の上限額が受け取れる4万円のため、この契約だけで最大2億7000万円以上が国から補助されたことになる。200人分の名前は都内の会社が集めたものだった。

この問題について、斉藤国土交通大臣は、10日の閣議のあとの記者会見で「Go Toトラベル事業の執行を受託している事務局で、事実関係の調査を行っている」と述べたうえで、「正確な事実関係の把握を行うとともに、その結果を踏まえて、しかるべく対応したい」と語り、適切に対処する考えを示した。

HISは週明け13日に発表する予定だった、今年10月までの1年間の決算発表を延期。今回の問題が業績に与える影響を確認するためとしている。HISは外部弁護士などによる調査委員会を設置し事実関係を調査中。調査結果も踏まえて、決算発表を行う方針だ。

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