釧路保健所は11月7日、釧路市阿寒町阿寒湖温泉にあるホテル「阿寒の森鶴雅リゾート花ゆう香」で夕食を食べた宿泊客21人が食中毒を発症したと発表した。
同保健所によると、患者は先月31日にホテル内の同じレストランで食事をした6歳から59歳までの宿泊客。ビュッフェ形式の夕食を食べた午後8時半ごろから吐き気や下痢の症状を訴えた。このうち宿泊客2人が一時入院したがすでに退院。重症者はおらず、現在は全員が快方に向かっている。
同保健所が調べた結果、一部の発症者の便や夕食に提供後、保存されていた食材などから黄色ブドウ球菌が検出されたという。
黄色ブドウ球菌は人や動物の化膿性疾患に関係した歯。この菌に汚染された食品を食べると、1~5時間の潜伏期間の後に、吐き気・嘔吐・腹痛・下痢などの症状が現れる。
同保健所は食中毒の原因がホテルの夕食だったと断定し、同ホテルの厨房を3日間の営業停止処分とした。「阿寒の森鶴雅リゾート花ゆう香」は公式サイトに今回の件の経緯と謝罪のコメントを掲載。さらに、再発防止に向けて安全衛生強化対策に取り組んでいくことを表明している。