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三重県鳥羽市の旅館「浜の雅亭 一井」を経営する(株)松浪が民事再生。旅館の営業は継続。

旅館経営の株式会社松浪(三重県鳥羽市)は5月12日、東京地裁において民事再生手続き開始決定を受けたことが明らかになった。負債総額は約12億円の見通し。なお、事業は継続しており「浜の雅亭 一井」はこれまで通り宿泊の利用が可能である。

同社は1976年に設立され、三重県鳥羽相差温泉で旅館「浜の雅亭 一井(はまのみやびてい いちい)」の経営を手掛けている。同ホテルは太平洋を望むオーシャンビューの客室、美人の湯で知られる榊原温泉、伊勢志摩の三大味覚である伊勢海老・鮑・松阪牛を使用した会席料理で人気を得ている。また、伊勢神宮や鳥羽水族館など名所からほど近い場所に位置し、これまで伊勢志摩を訪れる多くの観光客に利用されてきた。

しかし、新型コロナウイルス感染症の影響によって客足が減少。緊急事態宣言が解除された後も客足は戻らず、大幅な減収を余儀なくされていた。設備投資などによる借入金によって資金繰りが行き詰まり、経営の継続が困難になったという。

依然として宿泊・観光業界の先行きの不透明感は強いが、65歳以上の高齢者へのワクチン接種を7月末までに完了させるという政府方針のもと、医療従事者や高齢者を対象に急ピッチで接種が進められている。一刻も早いアフターコロナの観光業界需要回復に期待したい。

【お詫びと訂正】

5月25日(火)に配信した上記記事について、一部「旅館の営業が終了した」と誤解されるような表現がございました。実際には旅館の営業は継続しており、弊社の記事内容に混乱を招く表現がありましたことを、ここにお詫び申し上げます。ご覧いただいた皆さまにご不快な思いをさせてしまい、誠に申し訳ございません。

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