株式会社アマネクが運営する「アマネク別府 ゆらり」は、小学生を対象に、プロのホテルスタッフから学ぶ1泊2日の本格的な職業体験「Growing Up Summer 2025」を2025年8月17日(日)・18日(月)に実施する。これに伴い、参加予約の受付を2025年5月27日(火)より開始した。
「旅行×職業体験」という新しいホテルの滞在価値を提供する本プログラム「Growing Up Summer」は、今回で2回目の開催となる。ホテルを軸とする学びのプロジェクト「アマネクアカデミー」の一環として企画され、心身ともに成長著しい小学生の時期に、実際の職場環境を体験する意義を重視した社内の声から誕生した。
当日は現役のホテルスタッフが講師となり、実務を通じたレクチャーを行う。また、地元食材を使った限定ビュッフェや夏季ならではのアクティビティも提供される。保護者の参加も可能であり、子どもの取り組む姿を見守ることで、家族間のコミュニケーションを深める機会ともなる。夏休みの思い出作りだけでなく、自由研究のテーマとしても活用しやすい構成となっている。
「アマネクアカデミー」は、「旅と街をつなげる『私のホテル』」というアマネクのコンセプトをもとに、地域の文化や特性を取り入れたデザインやサービスの提供にとどまらず、滞在体験の価値向上を目指す取り組みとして2024年に始動した。地域に根ざした生涯学習の場として、世代を問わず多様なテーマで体験価値を提供することを目的としている。アマネクは今後も全国の施設を拠点にアマネクアカデミーを展開し、宿泊者に限らず地域住民も気軽に参加できる「地域活性化ホテル」の実現を目指している。
今回のプログラムでは、職業体験とお楽しみイベントの2つの要素でアマネク別府を満喫できる。参加者には「オリジナルTシャツ」「オリジナル名刺」「ホテリエ体験修了証明書」が配布される。
職業体験の内容としては、「ごっこ」ではなく実際の接客を行うチェックイン体験、プロの接客を学ぶおもてなし研修、スタッフ専用エリアの裏側を巡る体験ツアー、基本技術としてのベッドメイキング体験、自作の名刺を用いた名刺交換会などが含まれる。チェックイン対応では、インバウンド需要の高まりを踏まえ、外国人スタッフとの英語による接客も取り入れている。お楽しみイベントとしては、大分・九州の食材をふんだんに使用した夕食ビュッフェと、敷地内に設置される縁日があり、夏の情緒を味わえる内容となっている
昨年の同イベントでは、挨拶や姿勢指導をはじめとする基本研修、ホテルの裏側見学、お客様対応など多彩なプログラムが実施された。中でも子どもたちに人気があったのは「ベッドメイキング」と「チェックイン対応」であった。
シーツの整え方やしわを作らない工夫を学ぶ中で、子どもたちは真剣な表情で何度も挑戦を重ねた。また、チェックイン対応では、お客様への声かけやパソコン操作にも取り組み、「緊張した」「セリフを覚えるのが難しい」との感想が聞かれたものの、それぞれがホテリエとしての役割を果たす様子が見受けられた。
職業体験の後には、特別ディナービュッフェと縁日が実施され、地元食材による料理の数々やヨーヨー釣り、花火などの催しで夏の思い出を作る機会となった。1泊2日のプログラムを通じて、子どもたちが自ら考え行動する姿が随所に見られ、成長を感じさせる内容であった。