北海道内のホテル関係者が緊急記者会見を開き、ホテル施設での感染対策は徹底していることを強調。安心して旅行を楽しんでほしいと呼びかけた。
新型コロナウイルスの新規感染者が急増している北海道で、旅行申し込みのキャンセルが相次いでいる。
コロナの影響で今年の春は道内の宿泊施設のほぼすべてが休業、「GoToトラベル」事業や「どうみん割」でようやく旅行者の数が持ち直していたところに、10月からの感染増加で再び宿泊利用が激減してしまった。一時期は去年の9割近くまで持ち直していただけに、道内の宿泊施設経営者からは窮状を嘆く声が上がっている。
この事態を重く受け止め、北海道ホテル旅館衛生共同組合など、道内のホテル関係者らが緊急会見を開いた。会見では、感染増加により利用者数が激減していること報告し、ホテルや旅館の現場では検温や消毒、換気など感染対策を徹底していることをアピール。マスクを着用した上で、安心して旅行を楽しんでほしいと訴えた。
北海道ホテル旅館衛生協同組合の西海理事長は「冬(のホテル経営)は特殊なイベントがない限り厳しい」として、来年に向け、多くの施設の経営が上向きになってほしいとコメントした。
11月時点で、GoToトラベルキャンペーンの利用者数は4,000万人。うち、事業を利用した宿泊者の感染者は155人だった。また、北海道の宿泊施設では集団感染が発生した事例は報告されていないという。現場での感染対策への取組が奏功した数値だといえるだろう。