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ガイアリゾート蔵王山水苑、「オスピタリタ・ディフーザ」世界初の正式認証を取得

(出典:株式会社ガイア

2025年5月24日、株式会社ガイアが展開する宿泊ブランド「ガイアリゾート」は、イタリアのアルベルゴ・ディフーゾ・インターナショナルより、世界初となる「オスピタリタ・ディフーザ(Ospitalità Diffusa)ガイアリゾート蔵王山水苑」の国際認証を正式に取得した。同時に、宮城県村田町に位置する「蔵の街ガイアリゾート」がスタートアップ認証(認定準備地域)として登録された。

アルベルゴ・ディフーゾ(Albergo Diffuso)」はイタリア発祥の分散型宿泊施設モデルであり、2025年時点でイタリア国内では150地域、その他の国では16地域が認定を受けている。日本では岡山県矢掛町が初の認証地域であり、今回ガイアリゾート蔵王山水苑が国内2例目、東北初、かつ世界初の「オスピタリタ・ディフーザ」認証地域となった。

「オスピタリタ・ディフーザ」とは、宿泊機能に加え、福祉・医療・農業・教育・自然資源・文化など地域全体の機能を融合させたホスピタリティの提供を特徴とする拡張型モデルであり、ガイアリゾート蔵王山水苑はそのモデルを実装した最初の正式認証地域である。加えて、認定エリアと施設規模においても世界最大級と評価されている。

(出典:株式会社ガイア

蔵王山水苑内の古民家「ひぐらし庵」で実施された認証式において、アルベルゴ・ディフーゾ・インターナショナル会長は、ヨーロッパにおけるアルベルゴ・ディフーゾが観光客へのホスピタリティに重きを置くのに対し、ガイアリゾートは「蔵王福祉の森構想」という地域福祉とサステナビリティを中核としたまちづくりと完全に融合しており、「間違いなく世界で最も進化したオスピタリタ・ディフーザである」と述べた。

(出典:株式会社ガイア

ガイアグループは、「持続可能な地域社会の実現」を企業理念として掲げ、「蔵王福祉の森構想」に賛同している。この理念に基づき、不動産、観光、福祉、飲食、農業を有機的に連携させた地域開発を推進しているまた、地域資源を活用し、地域住民と共に持続可能な社会を築くことをミッションとし、様々な地域共生型プロジェクトを展開している。

蔵王福祉の森構想は、理念に賛同する企業、団体、地域住民、自治体が参画するまちづくりの構想であり、「母なる農村を守りながら、高齢者も若者も、障害のある者もない者も、誰しもが安心して暮らせるまちづくり」を目指すとともに、「誰しもが生活の中で、その人にふさわしい役割を果たせるまちづくり」を理念に据えている。この理念のもと、構想に参画する関係団体が介護老人保健施設、障がい者就労支援施設、特別養護老人ホーム、グループホームなどを開業し、エリア内のセーフティネットの確保と雇用創出を実現している。

(出典:株式会社ガイア

株式会社ガイアでは、空き家や別荘の再生による観光資本への転換、農福連携による就労支援、医療・福祉機関との連携による滞在支援、移住相談室の運営による関係人口の創出、自社山林を活用した自然教育コンテンツ「ガイアの森:千年の森を創るプロジェクト」、伏流水を活用した「ガイアウォータープロジェクト」、さらにリトリート施設と自然教育を融合した癒しと学びの場の開発など、多面的な地域共生型の取り組みを展開している。また、「さかい珈琲蔵王山水苑前店」では、独居高齢者向けの地域見守りモーニングサービスを実施しており、5月23日からは子ども食堂を併設することで、社会的孤立や貧困の解消、地域コミュニティの強化にも取り組んでいる。

ガイアの社長は、「アルベルゴ・ディフーゾ」の理念である「地域そのものをホテルに見立て、地域住民と共に運営し、文化・暮らし・自然と調和する滞在体験」を基礎に、「蔵王福祉の森構想」の理念である「誰もが役割を持ち、安心して暮らせる共生のまちづくり」を組み合わせた新たなガイアリゾートモデルを構築していくと語っている。

今後は宮城県蔵王町を起点として、東北全域、さらに日本各地の中山間地域や地方都市へと展開し、それぞれの地域資源や福祉課題と調和させた多拠点展開を進めていく方針である。観光を「持続可能な地域社会実現の出発点」として再定義し、日本発の持続可能なまちづくりモデルとして世界に発信することを目指している。

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