5月14日、株式会社エボラブルアジアが株式会社DeNAトラベルの子会社化に向けて基本合意をしたことを発表した。
エボラブルがDeNAトラベルを買収
エボラブルアジアが5月14日に発表したところによると、One Asiaのビジョンをかかげ、アジアを舞台に、オンライン旅行事業、訪日旅行事業、ITオフショア開発事業と投資事業を手掛ける株式会社エボラブルアジアは、海外航空券・海外旅行における国内大手OTAの株式会社DeNAトラベルを子会社化することに向けて、株式会社ディー・エヌ・エーと基本合意した。
エボラブルアジアはこれまで国内航空券での強みを生かしオンライン旅行事業を行い、2018年9月期の連結取扱高は700億円を見込んでいる。
一方、DeNAトラベル社は海外航空券・海外旅行分野での強みを中心に、総合旅行サイトを運営している。海外旅行分野では国内最大手のオンライン旅行会社で、直近(2018年3月期)の連結取扱高は約700億円となってる。
国内OTA業界2位に浮上
エボラブルアジアはDeNAトラベル社を子会社化することにより、業界第2位の総合OTAとなる見込みで、これにより、連結取扱高2,000億円を目指すという。
DeNAトラベル社は、1979年に前身である株式会社エアーリンクが旅行業の営業を開始し、2006年に株式会社ディー・エヌ・エーのグループ会社となった。その後、オンライン旅行販売を開始し、2007年には、総合旅行サイト運営のスカイゲート株式会社(以下スカイゲート社)を子会社化。2008年にスカイゲート社は、株式会社地球の歩き方T&Eより格安航空券販売事業を譲受し、2015年に現在の株式会社DeNAトラベルに社名変更した。2016年、シンガポールの航空券ホールセラー大手Giamso International Tours Pte Ltdの株式を100%取得し、完全子会社化している。
合併により会員は、エボラブルアジアのエアトリ会員52万人とDeNAトラベル会員202万人の合計254万人の会員となり、法人出張顧客はエボラブルアジア1,273社とDeNAトラベル1,388社の合計2,661社に、相互顧客によるクロスセルをはかり、ブランド力の向上や仕入れのボリュームディスカウントにより、合併によるシナジーを生み出す戦略だ。
出典:エボラブルアジア