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学生主導のホテル運営:立教大学観光学部が白馬で「カレッジホテル」を開設

(出典:カレッジホテル

この夏、立教大学観光学部の学生たちは、実践的なマーケティングとホスピタリティー経験を積むために、一風変わったプロジェクトを立ち上げた。それは、長野県・白馬で自分たちで運営する「カレッジホテル」の開設である。民宿発祥の地・白馬という土地において、学生たち自身が立案から運営までを行い、新鮮な観光人材を創出する試みである。

このプロジェクトの発案者は、立教大学観光学部で宿泊業を学ぶゼミ「宿泊ビジネスプロジェクト」の3年生で、その中の有志24人が主要メンバーとなった。プロジェクトは2023年8月20日から9月3日までの2週間、長野県白馬村の「しろうま荘」、「白馬樅の木ホテル」、「めぞん・ど・ささがわ」で実施される。

この新たなかたちのホテルインターンシッププログラムは、ゼミの講師である近藤寛和氏と宿泊業活性化をプロデュースするH2Innovatorの山口聡一郎代表の協力により実現したものである。このプロジェクトを通じて、学生たちは企画・集客からお客様お迎え、お見送りまでのすべてに関わり、宿泊施設の一連の運営を学ぶ機会を得る。

また、このプロジェクトは白馬村の独特な宿泊施設構成と歴史に敬意を表しながら、新しい発想を取り入れ、地元の宿泊業の振興を試みるものである。昨今の外国資本によるコンドミニアム開発が盛んな一方で、白馬村の宿泊施設は「お客様との距離感の近さ」「家庭的なあたたかなおもてなし」を大切にし続けている。6月上旬には、すでに担当学生が白馬下見ツアーを行い、各宿泊施設の「ペルソナ」を考えたマーケティングプランを考案している。(出典:カレッジホテル

この試みは、コロナ禍とその後のインバウンドの急回復により深刻化している宿泊業の人材不足問題に対する一つの解決策ともなり得る。また、観光業の新たな可能性を示すと同時に、学生たちが独自の視点で新しい宿泊経営のアイディアを生み出すことで、地元の宿泊産業への新たな風が吹き込むことも期待されている。この「カレッジホテル」プロジェクトは、教育と地域振興が一体となった、未来の観光業界を先導する一歩となるだろう。

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