蒲生篤実観光庁長官は21日の衆院国土交通委員会にて、全国で停止中の「Go To トラベル事業」に代わる旅行割引支援策「地域観光事業支援」について、岩手、秋田、高知の3県への交付が決定したことを明らかにした。
残る申請分も大型連休までに順次交付決定の見通し
地域観光事業支援へは20日時点で14県から補助申請があり、そのうち岩手、秋田、高知の3県への交付が決定した。交付額は計約70億円。残る11県からの申請分も大型連休までに審査を急ぎ、順次交付を決定するとのこと。
地域観光事業支援は新型コロナウイルス感染拡大の影響で全国で停止中の観光支援事業「Go To トラベル事業」の代替支援策。Go To トラベル事業が再開するまでの間、感染状況がステージ2相当以下の都道府県が住民の同一都道府県内旅行代金を割引・補助する独自の観光支援策を実施する場合、1人1泊あたり最大7,000円を補助する。
支援額7,000円の内訳は旅行代金の割引に最大5,000円。旅行期間中に飲食店や土産物店、観光施設などで使えるクーポンを発行する場合、追加で最大2,000円補助となる。
今回交付が決定した３県で行われる観光支援事業は以下の通り。
◯岩手県：いわて旅応援プロジェクト
◯秋田県：あきた県民割キャンペーン
◯高知県：高知観光トク割キャンペーン
いずれも1人１泊最大5,000円割引、2,000円分のクーポン付与という内容。岩手県と秋田県はすでに観光支援事業を開始しており、高知県も4月29日(木・祝)から開始する。終了はいずれの支援事業も5月31日(月)まで。予算に達した場合も終了となる。
なお地域観光事業支援は感染状況が落ち着いていることを条件に、今後も申請を受け付けるとのこと。