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Brexitでホテル業界の労働力が不足する!?

2016年6月にイギリスが国民投票でEU離脱(Brexit)を決定して以来、イギリスのEU離脱交渉はゆっくりとしかし着実に進んでいる。イギリスのホテル業界ではBrexitにより、EU諸国からの外国人労働者が確保できなくなり、労働力不足が発生することが懸念されている。

ホテル業界の労働力に占めるEU諸国からの移民の重み
Brexitに関して、ホテル業界で大きな話題となっているのは、既に従業員の多くを占めているEU諸国からイギリスのホテル業界に働きに来ている労働者の問題である。

イギリス・ホスピタリティ協会によれば、イギリスのホテル業界の労働者のうち最大で24%がEU諸国からの移民により構成されており、特にイギリスの多くの5つ星ホテルはEU諸国からの移民の労働者に多くを依存しており、彼ら無しには業務が回らない状態である。

イギリス政府は「Brexit後も、現在のイギリス居住のEU諸国の労動者についてはこれまで通りイギリスに居住し働き続けることが出来る」としている。しかし、新規にEU諸国からの移民労働者の募集を行うことが出来なければ、退職者の代わりの人材の確保ができない。今後、EU諸国からの移民労働者の退職と新規雇用という「新陳代謝」の実現について、産業界は政府と協議を進める姿勢だ。

好景気で労働力は不足、賃金は上昇中
今後の可能性としてはイギリス人の雇用による代替も考えられるが、ホテル内のレストランでの皿洗いやベットメイクなどの単純労働をするには、多くのイギリス人の賃金はあまりに高すぎると言わざるを得ない。

特にBrexitを前にして現在イギリスは好景気の最中にあり、2011年後半には8%以上あったイギリスの失業率は、4.3%(2017年11月現在)へと半減しており、労働者が枯渇して賃金も上昇傾向にあり、ホテル業界の雇用にも影響を与えている。

既存のEU諸国の労働者を定着させられるか
Brexitがソフトランディングとなるのか、ハードランディングとなるのか、今後のイギリスとEUの交渉を見守る必要があるが、新規の移民労働力の確保について不確実性があり、イギリス人の賃金が上昇している状況の中で、現在ホテル業界としては既存のEU諸国からの移民労働力を人材として長期的に職場に定着させる最大限の努力がこれまで以上に求められていると言えそうだ。

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