琵琶湖マリオットホテルは、株式会社サクラクオリティマネジメントが展開する観光品質認証制度「Sakura Quality An ESG Practice」において、最高評価のひとつである「4御衣黄桜」を取得した。この評価は滋賀県内の宿泊施設として初の取得であり、同ホテルが地域社会と連携しながら継続的に取り組んできたサステナビリティ活動が評価された結果である。
「Sakura Quality An ESG Practice」は、持続可能な観光の推進を目的とし、環境への配慮、地域貢献、従業員との健全な関係構築など、観光事業者に求められる社会的責任を多面的に評価する制度である。SDGs(持続可能な開発目標)に対応する具体的な行動が求められ、評価は172項目に及ぶチェックリストと現地視察を通じて5段階で行われる。評価基準は2022年3月にグローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(GSTC)の承認を受けており、国際的な基準に準拠した認証制度として位置づけられている。
琵琶湖マリオットホテルでは、夏季にサステナビリティをテーマとしたブッフェを開催し、子どもたちの食育に貢献する取り組みを行ってきた。また、木製や竹製といった環境に配慮した素材を用いたアメニティの導入も進めている。さらに、地元中学校の職場体験の受け入れや、地元企業と連携した琵琶湖を活用するアクティビティの実施など、地域と連動した活動にも力を入れている。
こうした継続的な取り組みが評価され、今回の高評価につながった。今後も同ホテルは、地域とともに持続可能な観光の実現を目指し、さらなる品質向上と社会への貢献に努めていく方針である。
琵琶湖マリオットホテルは、日本最大の湖・琵琶湖を望む立地にあり、マリオットブランドならではの国際的なホスピタリティを提供している。京都からのアクセスにも優れたこの地域には、神社や仏閣といった歴史的な名所が点在しており、近年では琵琶湖を一周するサイクリングルート「ビワイチ」も人気を集めている。自然や文化、アクティビティが共存する琵琶湖エリアは、国内外から注目を集める観光地としての魅力を備えている。