2024年9月2日、山梨県北杜市とフランス・パリを拠点とするホスピタリティグループ・アコー、「グランドメルキュール八ヶ岳リゾート&スパ」は、北杜市の観光振興や環境に配慮したツーリズムの推進に向けて連携協定を締結した。北杜市は、八ヶ岳や南アルプスを背景に、雄大な自然や星空、豊富な湧水資源を誇る地域であり、特にインバウンド観光の拡大に力を入れている。今回の連携は、その自然環境を活かし、地域の観光資源を国内外に広く発信することを目的としている。
「グランドメルキュール八ヶ岳リゾート&スパ」は、2024年4月にリブランドオープンし、「#はなれ旅」として、各地方のメジャーな観光中心地( =「母屋(おもや)」)の一歩先にある、その土地の文化が色濃く残る「離れ(はなれ)」の魅力の発見を促す新しい旅のスタイルを提案している。今後、三者での協力を通じて、北杜市ならではの魅力を楽しめるサービスおよびコンテンツの提供を通して観光振興を目指していく。
北杜市は、インバウンド促進に向けて、これまでタイ、ベトナム、台湾などに向けたPR活動を展開してきたが、今回の連携によりさらにその範囲を拡大する方針である。アコーは、世界110か国で展開するホスピタリティ企業として、豊富な経験とネットワークを有しており、「グランドメルキュール八ヶ岳リゾート&スパ」を拠点に、地域の魅力を国内外に広める役割を果たすことが期待されている。
今後の展望として、地元食材を使った食体験を通じた地域文化の発信や、冬季の観光需要を喚起するイベントの開発が進められる予定である。北杜市長・上村英司氏は、この協定により地域の魅力を最大限に活用し、観光振興につなげたいと述べている。また、アコー日本法人の代表・ディーン・ダニエルズ氏も、八ヶ岳や南アルプスの自然美を活かした宿泊体験の提供を通じて、さらなる観光振興に貢献できると期待を寄せている。
「グランドメルキュール八ヶ岳リゾート&スパ」は、雄大な自然に囲まれた立地を活かし、訪れる観光客に五感で地域を体験してもらうことを重視している。地元の酒や農産物なども大きな魅力の一つであり、これらを活用したプログラムの開発が進められていく見通しである。