横浜DeNAベイスターズは、ホテル横浜ガーデンを横浜DeNAベイスターズ初のオフィシャルホテルとして提携した。ホテルプログラムとして、観戦チケット付きのパッケージを7月1日から販売を始める。横浜市中区の夏休みのホテル客室在庫状況は。
ベイスターズ初の公式ホテルーオリジナルグッズも
横浜DeNAベイスターズは、ホテルに対し球団の肖像などの使用を認めるオフィシャルホテルプログラムを始め、初の公式ホテルとしてホテル横浜ガーデンと組み、ベイスターズをモチーフとした客室を提供したり、横浜スタジアムでの観戦チケットが付いた宿泊プランを企画する。
ホテル横浜ガーデンは、JR関内駅南口より徒歩3分に位置し、球場には隣接している。
現時点で確定しているサービスは、パッケージ付き宿泊プランとライブビューイング。
パッケージツアー付き宿泊プランは横浜スタジアムでの観戦チケットとコンセプトルームでの宿泊がセットになった特別プラン。試合観戦だけでなく、ベイスターズの装飾が全面に施された客室で泊ることができ、オリジナルのアメニティグッズも持ち帰ることができる。
ライブビューイングはホテル横浜ガーデン特製の料理とともに、ファン同士が一体感を感じられるような特別な観戦体験を提供する。実施はペナントレースが例年白熱する8月に予定する。近年ベイスターズは好成績で、昨年は日本シリーズにも進出し、人気が上昇。このため球場チケットを購入するのが休日では困難となっており、こうした大規模な会場での観戦が可能となれば人気を呼びそうだ。
出典:横浜DeNAベイスターズ
ホテル横浜ガーデン・レビュー分析ーシティ、大規模会場
メトロエンジンリサーチによると、ホテル横浜ガーデンは1988年に設立されたシティホテルであり、ウエディング、宴会、会議場としても利用され、客室は1泊15,000-20,000円となっている。
レビュー評価は総じて高く、特にフレンチ、中華などのレストランが提供する食事、広々とした客室、球場にほど近い立地に対する評価が際立って高い。
他方で、料金に対する評価では、周囲にある東横イン横浜スタジアム前1(1泊7,500-10,000円)やダイワロイネットホテル横浜公園(1泊10,000-12,500円)といったビジネスホテルと比べるといまひとつで、金額面ではより高価なことが影響しているものと思われる。
半面でシティホテルとして大規模な会場を有していることが、ライブビューイングを可能とし、今回の提携を実現としたものと思われ、すでに高い評価を得ている施設・アメニティ面の評価を今回の提携によりグッズ面を導入することでさらに向上させ、ビジネスホテルと差別化していくことで、金額以上の満足度を高めることが可能となりそうだ。
出典:ホテル横浜ガーデン
横浜市中区の夏休み期間、ホテル客室在庫状況
メトロエンジンリサーチによると、夏休みを迎え多くの子供達が球場を訪れる横浜スタジアムや同ホテルが所在する横浜市中区のホテル客室在庫状況は以下の通りとなっている。
現在中区では宿泊施設が81、部屋数にして9,241提供されており、上記のグラフの通り、7月一杯までは休日において客室がフル稼働となり、平日にはシングルームを中心に空室があることがわかる。他方で、8月に入ると、シングルルームを含めてほぼ完売で客室のフル稼働が予測されている。
同エリアは横浜スタジアムのほか、中華街や山下公園などの観光施設が多数あり、観光客がメインに訪れ、シングルルームの在庫が目立つことからもシングルを減らしダブルやツインの割合を増やすことも部屋割りの一案と言えるだろう。
夏場を迎えるプロ野球、オールスターから佳境を迎えるが横浜DeNAベイスターズが球団としてクライマックスシリーズへの進出や日本シリーズ進出を果たすかなどの盛り上がりによっても9月、10月のスタジアム周辺地域のホテルの稼働は大きく影響を受けそうだ。
出典:ホテル横浜ガーデン
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