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Dive into Kyoto!ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts 日本の高級ホテル界に 新風 

新支配人と開発担当者に聞いた、ビスポークな「おもてなし」とその地の魅力


2021年秋、京都・鏡石に全く新しいリゾートホテル「ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts」が開業する。ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts は、ヒルトンが展開する滞在型のホテルだ。ヒルトンにとって初の京都であるのみならず、ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts の、初めてのアジア進出となる。

サーマルプール(イメージ図)


一級河川「天神川」が流れる自然に融合したリゾート、ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts の敷地内で、ゲストはこれまでにない京都を発見しながら、非日常に身を委ねることができる。ラグジュアリーホテルではこれまでになかった、天然温泉がひかれた客室や、天然温泉を利用した365日楽しめる屋外サーマルプールなど、設備面でも新しい。

2020年現在、ドバイ・ロンドン・アンギラの3拠点で展開する LXR ブランドは「ユニークかつ、その土地の文化を体験できる」滞在を提供してきた。型にはまったコンセプトでブランドを固めるのではなく、その土地を活かしたコンセプトにより、各施設がそれぞれ新しく、個性あるリゾートとなっている。

その LXR ブランドの展開が勢いを強めるなか、アジア初進出先として白羽の矢がたったのが京都だった。京都の持つ比類なき文化や歴史は、これまでも多くの人を世界中から引き寄せている。米国の大手旅行誌 コンデ・ナスト・トラベラーが発表した2020年の世界人気都市ランキングでは、1位を獲得した。

その京都で、ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts は、新しいリゾートの創造にチャレンジしていく。

■ 元 パレスホテル東京 副総支配人 西原吉則 氏が 総支配人に 

この取り組みの先頭に立つことになる 初代総支配人には、西原 吉則 氏が就任した。西原氏は大学卒業後、計22年にわたり、パレスホテル東京で務めあげたホテル業界のまさにプロフェッショナルだ。2012年にパレスホテルが刷新された頃も、日本のラグジュアリーホテルの変遷をその場で見ながら、その発展に携わってきた。

日本からのゲストのみならず海外からの要人など、その客層は幅広いパレスホテルで、2012年の新装開業以前からその発展を牽引してきた西原氏。国内外からそのサービスの質を認められ、海外からもパレスホテルでの滞在そのものを目的に訪れる人が出るまでに成長したその様子を、西原氏は間近で見てきたのだ。
ゲストの国籍に関係なく、相手の求めるものに応じたきめ細やかなサービスを重ねることで、ゲストの方からホテルやスタッフに対し心を開く場面も見てきたと言う。そのような西原氏が先頭に立つからこそ、 ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts でも、レベルの高いサービスの提供が可能になるのだ。

■ROKU KYOTO で提供されるビスポークなおもてなし

日本ではここ数年で、外資系ホテルの数がぐっと増えた。元々国内資本だったホテルのリブランドのみならず、最近ではヒルトン最上級ブランド「ウォルドーフ・アストリア」が日本へ初進出することを発表したことも記憶に新しい。一方で、日本は高級ホテルの数が少ないとも言われてきた。フォーブスのトラベルランキングでは、5つ星をとるホテルは、2020年版では日本で6施設(東京で5施設、京都に1施設)。そのうちの4つは、外資系ホテルだ。世界で最も5つ星ホテルの数が多いロンドンは19軒の施設が5つ星を獲得していることを考えると、その数は日本が圧倒的に少なかった。そのようななか、パレスホテル東京は2020年度まで6年連続で5つ星を獲得してきた。西原氏はその発展を牽引し、日本のホテル業界のサービス水準全体の底上げに貢献してきた一人だ。

日本は決して、他の観光都市と比べ魅力が少ない、文化的なレベルが追いついていないと言う訳ではない。観光地としての国際的な人気はいまだ高く、フランス発祥のレストラン格付けとして知られるミシュランでは、星の数を獲得したレストランがパリよりも多いくらいなのだ。ではこの差は何なのか?西原氏は日本と外資系ホテルの、おもてなしの質の違いに言及する。

西原氏曰く、日本流のおもてなしは「待ち」、すなわち、求められたときにゲストに寄り添うものが主流とされてきた。ゲストが困ったときや、何かアイデアを求められたときに、ゲストに寄り添うサービスを取り入れてきたのだ。一方で外資系のおもてなしでは、ゲストにエンゲージメントを積極的に働きかけ、盛り上げる形のサービスが主流だ。西原氏は、フォーブス·トラベルガイドの星獲得のクライテリアなかに、ゲストエンゲージメントも含まれていることにも言及する。現在は外資系ホテルが増えていること、また国民が旅慣れてきていることも背景に、日本のホテルサービスの水準が引き揚げられている最中なのだと話す。現に、フォーブスが新型コロナウイルス感染症の影響を受け例年より早く発表した2021年暫定版トラベル・ガイドでは、5つ星を獲得したホテルは日本で10施設に増えている。

ホスピタリティの現場では、直接ゲストと触れ合うことになるスタッフがそのホテルの顔となる。ヒルトンは従業員教育に力を入れていることでも知られており、現在は ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts オープンに向け、複数のスタッフがすでに研修を始めているのだそう。

日本と海外のおもてなし、それぞれを熟知する西原氏とそのチームによって、ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts では、ゲストそれぞれがその自然や歴史が紡ぎ出す非日常にどっぷりと浸かるだけでなく、ビスポークなサービスで癒されていくのだろう。

■ 特別な立地:400年以上前にアバンギャルドな芸術を追求した琳派発祥の地
ROKU KYOTO LXR Hotels & Resorts の開発を担当する東急不動産はこれまで、会員制リゾートホテル「東急ハーヴェストクラブ」や、パブリックホテルでは「東急ステイ」を展開してきた。軽井沢には「Curio collection by Hilton」や、「ハイアットリージェンシー瀬良垣アイランド 沖縄」など、複数の事業を展開している。総合デベロッパーとして多岐に渡る開発をしてきた東急不動産だが、今回の ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts は何よりもその立地に特別なものがあると東急不動産株式会社ウェルネス事業ユニット ホテル・リゾート事業本部の課長 望月 巧実 氏は語る。
ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts が立つこの地は、400年前に 本阿弥光悦 が芸術村を築き上げ、様々な芸術家を生み出してきた「琳派」発祥の場所だ。現代のアーティストマンションのようなものだったのだ、と 望月氏 は語る。絵画に書や工芸など取り入れ、総合的な美を追求した革新的な芸術だとされる琳派が、ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts のアバンギャルドなコンセプトにインスピレーションを与えたのだそう。
また望月氏はこの特別な地での開発において、生活圏が重なる人々の暮らしに影響が出ないよう気を配ったと話す。「京都には様々な観光名所がある一方で、そこには学校に通う子供たちなど、日々の生活を送っている人たちが大勢住んでいるのです」と望月氏は続けた。その場で生きてきた人がいるからこそ、受け継がれてきた歴史。だからこそ、この地の歴史とそのストーリーに奥行きが出るのだろう。

このROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts が建設されているのは、「しょうざんリゾート」内になる。3万坪の敷地内にはすでに、複数のレストランや 東急ハーヴェストクラブ 京都鷹峯 も連ねている。

ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts では、これまでの京都観光では味わうことのできなかったその土地ならではの文化や歴史に紐づくストーリーを、そのコンセプト「Dive Into Kyoto」の通り、五感で存分に味わえるプログラムを多数用意していく予定だという。

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