国立がん研究センター内、がん治療を支えるホテル 開業へ 編集部 3年前 三井不動産株式会社と株式会社三井不動産ホテルマネジメント、国立研究開発法人国立がん研究センターが、千葉県柏市の国内有数のがん専門病院・国立がん研究センター東病院内、「三井ガーデンホテル柏の葉パークサイド」を開業する。がん治療に関わる患者やその家族をサポートする。 「三井ガーデンホテル柏の葉パークサイド」(千葉県柏市柏の葉6丁目5番2)は、2022 年 7 月 1 日に開業する予定で、予約はすでに受付を開始している。 このホテルがオープンするのは、「公・民・学」連携で街づくりをすすめている、柏の葉スマートシティ。その中にある、がん専門病院、「国立がん研究センター東病院」の敷地内に立地する。これまで、NCC 東病院に連日の通院が困難だった患者や付き添いの家族の利便性の向上を図る。全国健康保険協会 によると、日本人は 2 人に 1 人ががんにかかる、とされている(2022年3月30日同ページ参照)。そしてその治療期間は、がんの部位や大きさなどにより異なるが、照射回数は 10 回から40 回(平均では 25 回)程度で、週に 5 回 平日の 照射を行うという。 1 回当たりの治療時間は 15~40 分程度で、治療に必要な期間は平均して 4~8 週間程度になる(静岡がんセンター)。病状を抱えながらの通院は、遠方に住む人にとって、より困難なことである点は間違いない。「三井ガーデンホテル柏の葉パークサイド」を開業することで、より多くの人が同病院で治療を受けることができるようになる。柏の葉スマートシティでは、同病院、東京大学、千葉大学などのアカデミアが立地する環境を活かして、ライフサイエンス産業に取り組む団体が集積する「ライフサイエンス拠点」形成の取組みを進めている。今後、さらなる集積を図る方針で、このホテルを新たな診療モデル創出の施設としても活用していく。