株式会社ティーケーピーは、TKP本社ビルである「TKP市ヶ谷ビル」の本館と別館をコンバージョンし、会議室併設型コンパクトホテル「ファーストキャビンTKP市ヶ谷」として2018年11月15日に開業する。開業する東京都新宿区周辺のホテル展開状況と合わせお伝えする。
出典:TKP
ファーストキャビンTKP市ヶ谷
同ホテルは、空間再生流通事業の一環として、TKP本社ビルの本館と別館をあわせた約1,767㎡の延床面積をオフィスビルからホテルへとコンバージョンした会議室併設型コンパクトホテルとなる。
JR総武線、東京メトロ・有楽町線、南北線、都営地下鉄・新宿線の4路線が乗り入れる市ヶ谷駅に近く、東京駅まで15分、新宿駅まで10分、と交通至便であるため、会議の利用とあわせて出張などを伴う遠隔地からの参加者の宿泊需要に応える。
企業・団体の顧客の会議・研修と宿泊の利便性を高め、付加価値を創出するとともに、個人利用の顧客にも、快適に寛げる宿泊施設として提供を行う。
同ホテルは、飛行機のファーストクラスをイメージしたキャビンスタイルホテル。
従来のファーストクラス、ビジネスクラスキャビンに加え、2段式のエコノミークラスキャビンを導入。大浴場のほか、ワーキングスペースとしても利用可能なWi-Fiやドリンクを用意したロビーラウンジも備えており、ビジネス利用に便利な環境を提供する。
出典:TKP
さらに同ホテルには質の高い睡眠を追求して開発された「エアウィーヴ」のマットレスをファーストキャビンで初めて採用、ビジネスパーソンの良質な睡眠をサポートする。
出典:TKP
住所:東京都新宿区市谷八幡町8番地TKP市ヶ谷ビル
客室:165室
ファーストクラスキャビン:15キャビン(男性:7/女性:8)
ビジネスクラスキャビン:44キャビン(男性:16/女性:28)
プレミアムエコノミーキャビン:106キャビン(男性:106)
出典:TKP
新宿区ホテル展開状況
メトロエンジンリサーチによると、同ホテルが開業する東京都新宿区には宿泊施設が155、部屋数にして18,552が提供されており、新規開業施設も18、部屋数にして2,936と16%の激増を見込んでいるホテル増設ラッシュ地域である。
商業施設が立ち並ぶ新宿区の最大の特徴はカプセルホテルが多いことであり、1,476室と全体の8%を占めている。
同ホテルは、新しいキャビンタイプのホテルであり、カプセルホテルとビジネスホテルの中間体といったところだが、こうした簡易型の宿泊施設が若者やビジネスパーソンに人気を集めている。
また同区内には、民泊物件が3,069室と多数提供されていることから、訪日客をめぐっては競合となりそうだ。
市ヶ谷は新宿区の中でも東端に位置しており、比較的西側の新宿駅周辺に比べると宿泊施設の提供が少ない地域であることも今回の出店につながった模様だ。