株式会社GROENERは、2024年12月22日、千葉県八街市に2つの異なる空間を楽しめる一棟貸し宿泊施設「8Room(エイトルーム)」をオープンした。
「famille(ファミーユ)」と「cheri(シェリ)」という対照的な魅力を持つ2つの空間に加え、大型キッチンを完備。宿泊客に非日常体験を提供するという。
本記事では、「8Room」開業の経緯やその魅力などについて、株式会社GROENERに取材を行った。
▷ 公式サイト:https://www.8room-chiba.com/
―――「8Room」を千葉県八街市にオープンした背景や、この地を選んだ理由を教えてください。
八街市は宿泊施設が少なく、「やちぼこり」(八街市で発生する砂ぼこり)というイメージを持たれる方もいます。しかし、市内の一部では確かに空が茶色っぽくなることがありますが、全体としてはそうではありません。
また、八街駅周辺には昭和レトロな雰囲気が残っており、東京から電車や車で1時間圏内というアクセスの良さも魅力です。加えて、千葉県の中央部に位置しているため、東金や九十九里、成田、佐倉方面へのアクセスが良く、中継地点としても最適だと判断しました。夜は静かで、さまざまなロケーションとしても活用できる点も決め手の一つです。
―――「famille」と「cheri」、2つの異なるコンセプトルームを作った意図や、デザインのこだわりを教えてください。
一棟貸しスタイルだと、どうしても全体のコンセプトが一つにまとまりがちですが、飽きさせない別空間を作りたいと考えました。
「famille」は、東京郊外の田舎ライフのような安心感をテーマにした空間です。一方、「cheri」は、会員制の高級リゾートホテルを思わせるような意外性を持たせました。
オーナーとしては、訪れる方にそれぞれの空間を楽しんでいただき、恋人や家族、友人たちと自由な時間を過ごしてほしいという想いを込めています。
――― 一棟貸しの宿泊施設は近年人気が高まっていますが、競合にはない強みを教えていただけますか?
「8Room」では、連泊しても飽きないつくりを意識しています。その日の気分によって滞在する空間を選べるのも特徴です。
例えば、「cheri」には特注のスクエアキッチンを設置しており、パーティーに最適ですし、多様な用途に活用できます。
「famille」は庭でバーベキューを楽しめる仕様になっており、その庭のデザインにもこだわっています。見た目とのギャップを楽しんでいただけるように設計しました。
―――「非日常体験」をテーマにされていますが、宿泊者にとってどのような特別な体験を提供したいと考えていますか?
宿泊の目的を決めずに、自由に楽しめる体験を提供したいと考えています。
精神的に疲れたときの癒しの場として、あるいはお祝いの席やパーティーで気の置けない仲間と楽しむ場としても活用していただけます。観光地を巡る目的ではなく、「ふらっと泊まれる自由な宿」という新しい体験をしていただきたいです。
――― 最後に今後の展開や予定があれば教えていただけますか
今回が初めての宿泊施設の運営ですが、今後もローカル地域に活力をもたらし、「なんか面白いことをしているな」と思っていただけるような宿泊施設を展開していきたいです。
「非日常体験」や「飽きさせない宿泊施設」というテーマを大切にしながら、新しい試みを続けていきたいと思っています。
■施設概要
施設名:8Room(エイトルーム)
所在地:千葉県八街市八街に91-13
客室数:1棟(2部屋タイプ)
宿泊可能人数:最大 宿泊可能人数 14名(famille8名 cheri6名)
公式サイト:https://www.8room-chiba.com/